阪神・石井大智「話にならない」ミスからピンチも… 球団3位江夏豊に並んだ41イニング連続零封

[ 2025年8月23日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―1ヤクルト ( 2025年8月22日    神宮 )

<ヤ・神>8回、3番手で力投する石井(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

 完全無欠のリリーバーの理想は、果てしなく高かった。試合後、阪神・石井の表情は険しい。発する言葉はまるで敗戦投手のようだった。

 「毎回、(気持ちや体の状態は)違いますけど、あのミス(失策と暴投)は話にならない。また、明日から頑張ります」

 リリーバーは走者を出そうが、ピンチを迎えようが無失点に抑えることが仕事。この夜も1回を無失点に抑えた右腕は、自身が持つプロ野球記録の連続無失点を42試合へ伸ばすと同時に、連続イニング無失点が球団歴代3位に到達した。

 この夜はヒヤヒヤの展開だった。1―1の8回から3番手として登板。1死から岩田のセーフティーバントの処理を焦り、一塁悪送球で二塁のピンチを招いた(記録は安打と失策)。代打・宮本は右飛に料理したものの、続く増田の初球に暴投で三進を許し、四球を与えた。石井が出てきて安心――と思っていた虎党がざわつくほど神宮は異様な空気が流れていた。

 最後は代打・長岡に強烈な打球を打たれ、一塁手・大山がはじいたがベースを踏んで3個目のアウトを奪った。その瞬間、膝に手をついた背番号69。スコアボードに刻まれた「0」に目をやり、ベンチへ戻った5年目右腕の表情からは、珍しく安堵(あんど)感がにじんでいた。

 連続無失点と並行して継続していた連続イニング無失点は41回へ伸ばした。これで69年にマークした江夏豊と並ぶ球団歴代3位に浮上。藤川監督が06年に残した歴代1位の47回2/3も視界に捉えた。

 偉大な先人たちの記録を目の前にしても、かねて記録にはあまり興味を示さない。「別に考えてないです」。虎の最強リリーバーとして首位独走をけん引する28歳。フォア・ザ・チームの精神で今後も腕を振り続ける。(石崎 祥平)

 ○…石井(神)が8回に救援で1イニングを1安打無失点。自身の持つ連続試合無失点のプロ野球記録を42試合に更新した。これで期間中の無失点イニングを41回とし、阪神の投手では06年藤川球児の47回2/3、62年小山正明の47回に次いで、69年江夏豊の41回に並ぶチーム3位になった。なお、連続イニング無失点のプロ野球記録は58年金田正一(国鉄)の64回1/3。

続きを表示

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年8月23日のニュース