ムダなくテンポいい阪神・高橋遥人の投球 小細工なしベース上だけの力勝負でも、ねじ伏せてしまうから凄い

[ 2025年8月23日 08:00 ]

セ・リーグ   阪神3―1ヤクルト ( 2025年8月22日    神宮 )

<ヤ・神>3回、力投する高橋(撮影・須田 麻祐子)
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 【畑野理之の談々畑】高橋遥人がアウトを重ねるテンポは心地いい。ポンポンとストライクを投げて追い込み、そして3球勝負。まったく遊び球がないからだと思う。初回も1死から伊藤琉偉を3球三振に抑えると、続く内山壮真も2球で追い込み、3球目の150キロ真っすぐで三ゴロ。アッという間にゼロを刻み、いいリズムで試合をスタートさせた。

 6回までの打者21人に、8度も2ストライクと追い込み、3球三振が3度。3球目がボール球になったのは、6回2死からの内山への1度だけだった。それも決して意図的に外したわけではなく、勝負したものの手元が狂って外角高めに浮いたように見えた。

 1―1の7回の打席で代打を送られたため、6回1失点で降板。被安打3。投球数はわずか76球だった。同じく6回1失点のヤクルト・高梨裕稔の101球と比べても明らかに少ない。ちなみに前回13日の広島戦は7回無失点、わずか69球で1イニング平均にすると10球未満だった。

  19日に京セラドームで行われた阪神―中日戦を中継していたサンテレビの解説で、広澤克実氏と下柳剛氏がこんなやりとりをしていた。2ストライクからバッテリーが明らかにボール球を投じて一つ外したシーンでのことだ。

 広澤 この1球って要るんですかね。無駄なような気がするんですけど。球数が増えるだけですから。

 下柳 ボクも要らないと思います。

 広澤 昔はね、2ストライクから打たれたら、バッテリーはよく怒られていた。なんで3球目に、もったいないってね。

 阪神にもそんなチーム方針がそれほど遠くない過去にあった。相手打者サイドとしても3球三振をしたら“簡単に凡退した。もっと粘れ”との批判を想像してしまう。だからカウント1―2になると何となく格好が付いてホッとするらしい。

 高橋は制球に困らないことを要因の一つに挙げている。「先制点は与えてしまいましたが、どの球種でもストライクが取れて全体的にいい投球ができたと思います」。左手首の手術から7月に復帰登板したばかり。球数制限もあって、今のスタイルになった。数少ない投球で、1イニングでも長く…。小細工なしで、ベース上だけの力勝負でもねじ伏せてしまうのだから、やっぱり凄い。

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