ソフトバンク・中村晃の代打V撃で両リーグ最速貯金30 小久保監督も厚い信頼「役割果たしてくれる」

[ 2025年8月21日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-4西武 ( 2025年8月20日    みずほペイペイ )

<ソ・西22>7回、勝ち越し適時二塁打を放った代打・中村はベンチに向かってポーズ(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは2―2の7回1死二塁、代打の中村晃外野手(35)が右越えへ決勝の適時二塁打を放った。先発の上沢直之投手(31)は7回4安打2失点、今季初の2桁となる12三振を奪い、9勝目。チームは3連勝で貯金は今季最多を更新する大台の30に乗せた。22日からは3ゲーム差の2位・日本ハムと3連戦。21日に日本ハムが敗れ、22日の直接対決に勝利すればリーグ連覇への優勝マジック27が点灯する。

 打球が右翼手の頭を越えていく。とっておきの代打の一振りがチームを勝利に導いた。普段はクールな中村が二塁上で両手を挙げて喜びを爆発させた。

 「この終盤の大事な場面で代打起用に応えることができた。今日は本当に、いい場面で、いいバッティングができました」

 2―2の7回1死二塁のチャンス。「中村晃」の名前がコールされると本拠地が沸いた。直前の7回表に代打起用を伝えられており、先頭・ダウンズが出塁して犠打で二塁に走者が進んでの打席もイメージできていた。西武3番手・山田の変化球を仕留めて再び大歓声を浴びた。

 8月11日の日本ハム戦でも代打で登場し、値千金のタイムリーを放った。今季は「代打の切り札」としてスタートしたシーズンだが、主力に故障者が続出する中でクリーンアップも担い、チームの窮地を救ってきた。小久保監督は「晃が見事に決めてくれましたね。今年はスタメンならスタメン、代打なら代打で役割を果たしてくれている」と称えた。

 同学年の「顔」でもあった中日・中田が15日に電撃引退を発表した。帝京時代は「東の中村、西の中田」と評された。プロ入り後もグラウンドで話すぐらいだったが、早くから主力として活躍する姿を見て「負けたくない」という思いで刺激を受けてきた。

 それだけに寂しさもある。「“中田世代”という感じでやってきましたからね。彼らしい辞め方というか。ずっと試合に出続けてきた選手が引退する。そういう年齢になってきたなという思いはありますね」と率直な思いを口にする。

 自分らしく輝きを放ち、生きざまを見せていく。「年々、できることは少なくなってくるのかもしれないですけど、そういうことを感じながらも何かを探すというのは野球人生に限らず大切なことだと思う。そういう意識でやっています」と話した。

 節目の1500安打まで残り「3」。それでも背番号7は「ここから先は落とせる試合がない。個人的なことよりはチームのことになると思います」と話した。3連勝で貯金は大台の30に乗せた。チームで在籍最長の18年目のベテランが連覇に頼もしく貢献する。(木下 大一)

「ソフトバンク」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年8月21日のニュース