「金村尚真、伊藤樹…」大学進学の金足農・吉田大輝に駆け上がってほしい「右腕成長曲線」3選

[ 2025年8月18日 18:38 ]

金足農・吉田大輝
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 今夏の甲子園に出場した金足農(秋田)のプロ注目右腕・吉田大輝投手(3年)が大学進学の意向を固めたことが明らかになった。

 素質を高く評価するプロ球団もあり、プロ志望届を提出すれば指名は濃厚だったが、大学野球の4年間で腕を磨く決断を下した。

 スピンの効いた最速147キロの直球は明るい未来を予感させる。アマチュア野球担当記者が、吉田に駆け上がってほしい「右腕成長曲線」3選を紹介する。

 (1)富士大・金村尚真投手(日本ハム)
 岡山学芸館時代から注目投手だった金村は富士大で投手としての総合力を高めた。大学時代の最速150キロは現代のドラフト候補右腕としてトップクラスとはいえない。直球は常時140キロ前半から中盤でも2位指名を勝ち取るだけの投球術があった。

 90キロ台のカーブもあれば、直球と同じピッチトンネルを通るカットボールもあり、空振りを奪いにいくスライダーは切れ味抜群だった。完投できるスタミナもあり、制球力も抜群。バランスの良い「即戦力投手」としての評価を不動にし、日本ハムから2位指名を受けた。


 (2)早大・伊藤樹投手(4年)
 早大のエースに君臨する伊藤は東京六大学野球のリーグ戦で19勝3敗と圧倒的な実績を残している。仙台育英(宮城)時代に甲子園を経験した好投手だったが、「安定感」に弱点があった。名将・須江航監督は「一瞬の輝きみたいなものは当然、世代を代表するくらいの投手だったと思います。例えば、試合終盤でも140キロ後半を投げている日もあれば、140キロが出ない日もある」と当時を振り返った。

 早大ではロッテなどで投手として活躍した小宮山悟監督の指導を受け、調子が悪くても「勝てる投手」に変身。今秋ドラフトでは上位指名が見込まれる。

 (3)法大・篠木健太郎投手(DeNA)
 吉田と同じく高校時代から直球の質が高く評価されていた篠木。法大ではまず直球の威力アップに取り組み、最速を高校時代の150キロから157キロまで伸ばした。そして、より勝利に導くことを求められる上級生となると、ゲームメーク能力が向上。東京六大学野球リーグ戦で通算14勝を挙げ、昨年のドラフトでDeNAから2位指名を受けた。

 ここに挙げた3投手は現代のトレンドとされる1メートル90を超えるような長身投手ではない。ただ、大学でそれぞれの課題と向き合いスケールアップを果たした。1メートル78の右腕・吉田に、その道を追ってほしい。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

 ◇吉田 大輝(よしだ・たいき)2007年(平19)4月23日生まれ、秋田市出身の18歳。小1から野球を始め天王中では軟式野球部に所属。金足農では1年春からベンチ入りし、同年秋から背番号1。好きな食べ物はフルーツ。1メートル78、85キロ。右投げ右打ち。

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