【甲子園】仙台育英・須江航監督「負け方としては最高」 好敵手に感謝「沖縄尚学さんの優勝を願うだけ」

[ 2025年8月17日 12:11 ]

第107回全国高校野球選手権第12日 3回戦   仙台育英3―5沖縄尚学 ( 2025年8月17日    甲子園 )

沖縄尚学に敗れて号泣するエース吉川(右)と仙台育英・須江監督(撮影・北條 貴史)
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 仙台育英(宮城)が延長タイブレークで敗れ、出場した4大会連続での8強進出はならなかった。息詰まる熱戦を終えた須江航監督(42)は「もう120点出し切ったと思うので、素晴らしい対戦相手と甲子園でこういう試合ができたっていうことが、チームの財産になりましたので、あとはもう沖縄尚学さんの優勝を願うだけです」とすがすがしい表情で振り返った。

 今大会無失点の左腕を攻略した。初回2死、3番・土屋璃空(3年)が三塁線を破る二塁打を放つと、続く4番・川尻結大が左前に先制適時打。この試合まで2試合計13回無失点だった沖縄尚学(沖縄)先発・末吉良丞(2年)を中軸打者が確実に捉えた。1―2の5回2死満塁、川尻が右前に逆転の2点適時打。着実に点を積み重ねた。

 最後は延長タイブレークで敗れたが、紙一重の差だった。「タイブレークまで持ち込めたら…というところだったので、出せたことも出せなかったものも、ありのままの仙台育英だなと思いますね」と後悔はない。「ちょっとのミスや、そのほんの数センチとかっていうのが許されないのが甲子園なんだなってのを思い出させてくれたので、とてもいい経験しました。相手のおかげです」と熱戦を繰り広げた相手を称えた。

 エースの吉川陽大(3年)も延長11回、151球を投げ抜くなどたくましさを示した。「何か天気で例えるみたいな話をしてたと思うんですけど、全く曇り空にもならなかったので。ただただ相手が良かっただけですよ。自滅するようなことはなかったし、見てたお客さんも記者の皆さんも同じ感覚だったと思うんですけど、吉川君と末吉君の何か空間になってたんで、誰もそこには立ち入ることはできないかなと思いました」と信頼感を持って、試合を託した。

 敗れた後、グラウンドから先に引き揚げる沖縄尚学・比嘉公也監督と笑顔でガッチリ握手。比嘉監督に続き、グラウンドを後にする選手一人一人に拍手を送り、健闘を称えた。「甲子園は力以上のものも出してくれますし、力そのままの、力しか出ないことも両面あるところだから、何かものすごいスピードで成長していく反面、やはり積み重ねてきたことしか出せないんだなっていうのも両面性があって非常に学びになりましたね」と振り返る。

 2年ぶりに戻ってきた聖地。「ただただ、負けてしまった3年生だけには申し訳ない」と言葉をかみしめながらも「それ以外は収穫しかない甲子園だったなと思います」と胸を張る。「これ以上の経験はないなっていう負け方でしたよね。はい。負け方としては最高でしたね」。2度目の頂点を目指し、さらに強いチームを作り聖地へと帰ってくる。

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