【甲子園】旭川志峯 3本柱が粘投も32年ぶり白星ならず 栗山氏から指導受けた河合は全直球勝負

[ 2025年8月8日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権大会1回戦   旭川志峯1―3広陵 ( 2025年8月7日    甲子園 )

5回、ピンチを切り抜け雄叫びを上げる旭川志峯・大渕(撮影・五島 佑一郎)
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 旭川志峯は逆転負けで初戦敗退となった。背番号10の大渕蒼空投手(3年)が先発し、6回2失点と好投。背番号11の宝泉玄投手(3年)を挟んで、8回途中からエースの河合悠希投手(3年)につなぐ「三本柱」を投入したが、あと一歩及ばなかった。前校名の旭川大高時代の1993年以来となる32年ぶりの甲子園勝利はお預けも、スタンドからはナインに温かい拍手が送られた。

試合結果

 2点ビハインドの8回2死三塁。白樺学園との北北海道大会決勝では184球完投で甲子園切符をつかんだエースが、ついにマウンドに上がった。河合は右腕を振り抜いた。四球を許しながらも、最後は141キロの直球で右飛に打ち取った。

 「楽しかったです。結果は負けてしまったんですけど、最後まで全力でできたのでよかったと思います」

 93年以来の甲子園勝利、そして23年から「旭川志峯」に校名変更し、初めての校歌を響かせることはできなかった。8回の守りが始まるときに、山本博幸監督から「2死になったらいくぞ」と伝えられ、気持ちを高めた。

 聖地での登板は打者2人だけ。それでも「気合と根性は見せられた」と笑った。魂を込めたオール直球勝負の計10球。「甲子園ではエースと呼んでもらえるような投球をしたい」と宣言していたが、エースにふさわしい内容だった。

 栗山町出身で、小学生時代には同町在住で両親と旧知の日本ハム・栗山英樹CBOから、制球力の磨き方を教わった。「(球場に)来ていたのは知らなかった。いいところを見せたかったです。春は旭川支部予選初戦で負けてからのスタート。ここまで来られたので、成長できた2、3カ月だった」と、恩師も視察する中での勇姿だった。

 奮投したのは河合だけではない。先発マウンドに上がった背番号10の大渕は持ち味を発揮した。130キロ前後の直球ながらコーナーを突きながら、切れのある変化球を低めに集めた。山本監督は「相手がどんな打線でも試合をつくってくれる」と抜てきした。6回まで2失点。2番手の宝泉との継投でエースをマウンドへ送り出した。

 前回出場の翌年23年春から現校名となった。現校名初の甲子園を戦ったナインのバッグや練習着の袖には、前校名の「旭大高」の文字も入っている。「旭大高」を応援してきてくれた人々への思い、そして今の「旭川志峯」をさらに広めていく願いがこもっている。32年ぶりの白星はならなかったが、伝統を受け継ぐナインは、ナイター照明が輝く聖地で全力を出し尽くした。

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