【甲子園】仙台育英・吉川 完封一番乗り!12Kの快投「一日一日をずっと大切にしてきた」

[ 2025年8月7日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第2日・1回戦   仙台育英5―0鳥取城北 ( 2025年8月6日    甲子園 )

<鳥取城北・仙台育英>完封勝利し、雄叫びをあげる仙台育英・吉川(撮影・平嶋 理子)
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 得意のカットボールで12個目の三振を奪い、試合を終わらせた。仙台育英の147キロ左腕・吉川が、1年生捕手の倉方湊都とグラブでタッチ。129球を投じ、5安打で今大会完封一番乗りに「目標を変えずにやってきてよかった。一日一日をずっと大切にしてきた。そこが成長につながっている」と胸を張った。

 22年夏に東北勢初の甲子園優勝、翌夏は甲子園準優勝も、直近3季は甲子園を逃していたライオン軍団が復活の咆哮(ほうこう)だ。3年前と同じ鳥取勢相手に初戦を飾った吉兆星に「仲間の笑顔のために投げきれた。自分以上の力が出た」と感謝した。

 転機は「霊長類最強」との出会い。吉川が1年だった23年12月13日、須江航監督の知人の紹介で吉田沙保里さんが練習場を訪れた。女子レスリングで3度、五輪の金メダルを獲った自身の経験から「夢は自分を大きくしてくれる、背中を押して成長させてくれる」と激励。さらに1メートル57と小柄な吉田さんは1メートル93、97キロの山口廉王(現オリックス)を軽々と持ち上げ、吉川は「凄い…」と目を丸くした。言葉と力で努力の重要性を知った。

 中学時代は無名の存在だったが、22年夏の優勝に貢献した左腕・斎藤蓉(現立大)の映像を見て緩急の重要性を学び、今春からチェンジアップ、カーブを持ち球に加えた。広島生まれの17歳が80回目の原爆の日に快投し「自分たちは優勝することが目標」と吉川。22年夏に東北勢で初めてゲットした「夏の金メダル」を再び狙う。(柳内 遼平)

 ◇吉川 陽大(よしかわ・あきひろ)2007年(平19)12月28日生まれの17歳。広島生まれ、横浜市で育つ。小3から茅ケ崎エンデバーズで野球を始め、仙台育英では2年春からベンチ入り。父は元バレーボール女子日本代表監督の正博さん、母は元バレーボール日本代表の博子さん。1メートル75、73キロ。左投げ左打ち。

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