【筑後鷹】昨年7月に支配下を勝ち取った石塚綜一郎「1軍でホームランをたくさん」

[ 2025年8月5日 06:00 ]

みずほペイペイドームで実施されたウエスタン・リーグ、くふうハヤテ戦でヒットを放つソフトバンクの石塚
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 昨年7月に支配下登録を勝ち取ったソフトバンクの石塚綜一郎捕手(24)は今、ファームで課題と向き合っている。今季1軍では22試合に出場して打率・208と苦戦。高校での学業成績がクラス1位だった頑張り屋は、再昇格を目指してストイックな姿勢で打撃を見直している。7月末の2軍戦では、みずほペイペイドームでの“初本塁打”をマーク。試合後のヒーローインタビューでは今後の夢を語った。

 石塚は昨年7月24日の支配下登録から1軍の選手と接する機会が増え、行動が変わった。「(球場入りが)特に早いのは牧原(大成)さんと嶺井さん。この先輩たちが早く来て練習しているのに自分がやらないのは違う」。昨季後半からは早出の打撃練習をより積極的に行うようになった。今季1軍でデーゲームは打率・063に対してナイターは同・281と安定した成績を残している。この差の理由を「ナイターは試合前にバッティング練習を多くできる。それが安心感につながるのかも」と分析する。

 「1軍と2軍、同じ考えでいたら打てないと分かった。数字が物語っている」。2軍では打率・339と好成績だが、1軍では同・208と結果を出し切れていない。7月22日の登録抹消後、強く意識しているのは“ボール球を振らないこと”だ。そのために、これまでは真っすぐを引っ張るようにスイングしていたが、今はセンター方向を心がけている。「昨季は1軍の出場が1年目で、ただガムシャラにやっていた。しかし今季は課題がはっきりしているし、このままじゃダメ」と、自分に言い聞かせるように話した。

 プロ6年目。自らに対して厳しい言葉を口にするが、高校入学時にはこれほどの成長を全く想像していなかったという。ドラフトで指名を受けたのは人一倍努力したから。野球だけでなく、勉強でも頑張り屋だった。成績はクラス1位で合格率が35%前後の測量士補の資格も取得した。工業高校ならではの授業も多く「測量」の実習もあった。「道路に三脚を立てて距離や高さを測る。(測量器の)据え付けで水平をとるのが難しい」と身ぶり手ぶりを交えて話した。「野球に生かせることはマジでない」と言うが「上達はした」と笑った。

 7月30日のウエスタン・リーグ、くふうハヤテ戦での本塁打は、公式戦では初のみずほペイペイドームでの一発となった。ヒーローインタビューで「1軍で、このみずほペイペイドームでホームランをたくさん打ちたい」と声高らかに誓うと、拍手が湧き起こった。もう一度、1軍の舞台で躍動する日を見据え、今日も万全の準備で試合に臨む。 (昼間 里紗)

 ◇石塚 綜一郎(いしづか・そういちろう)2001年(平13)6月7日生まれ、秋田県出身の24歳。岩見三内小3年で競技を始め、岩見三内中1年時は軟式野球部、同2年から「秋田南リトルシニア」でプレー。黒沢尻工に進み、3年夏に岩手大会ベスト4進出に貢献。準決勝で西舘(巨人)を擁する花巻東に敗れた。高校通算39本塁打。19年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。1メートル81、87キロ。右投げ右打ち。

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