【鷹論】プロ野球と球児をつなげる「聖地」にタマホームスタジアム筑後はいかが?

[ 2025年8月5日 06:00 ]

タマホームスタジアム筑後
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 夏の高校野球の予選もあっという間に終わり、きょう5日からは甲子園大会が始まる。「聖地」といえば「甲子園」と新人記者時代からすり込まれてきたが、地方大会に目をやるとそれぞれの「聖地」が存在している。

 今夏、アマチュア野球担当の代役で2度ほど、福岡大会へ取材に行った。偶然、四半世紀以上前によく取材させてもらった元指導者にお目にかかった。話題は球場のこと。昨年は北九州市民球場、今年は久留米市野球場が準決勝、決勝の舞台だったことに触れ「やっぱり福岡市に大会を開催できる球場が欲しいよね。平和台があった頃はよかったよ」と願望に似たぼやきだった。今夏、福岡大会は7会場で行われたが、福岡市内での開催試合数はゼロだった。

 高校生の頃、平和台で投げた西日本短大付の森尾和貴さんの姿が目に焼き付いている。北部、南部のそれぞれの大会を勝ち上がったチームが「県大会」として戦う。そこは福岡の球児にとっての「聖地」だった。老朽化と歴史公園整備のために閉鎖されたのは97年。以降、福岡大会の決勝の地は転々とする。

 まあ、いくらぼやこうとも平和台にまた、球場が建てられる可能性は低いだろう。それは分かっているのだが、なんとかしたいとの思いは還暦を過ぎたかつての熱血監督の語気を強めていた。適した場所はあるのか。過去、みずほペイペイドームでは何度か開催されたことはある。ただ、定着はしなかった。

 「福岡市外でもどこかないんですかね」と“聖地候補”を尋ねると「筑後はどうかね?」と返ってきた。16年に完成したソフトバンク2軍本拠地・タマホームスタジアム筑後である。大型バスを止められる駐車場、席数など諸条件はクリア。4軍制のホークスが場所を空けられるかなど、課題はあるだろう。ただ、準決勝と決勝だけでも運用することはできないだろうか。

 久しぶりに高校野球を取材してみて感じたのは“プロ野球離れ”だ。「憧れの選手」を聞いてみても「いません」が多いことに驚かされる。プロ野球と球児をつなげる「聖地」。悪くないと思う。 (福浦 健太郎)

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