セ・リーグも27年からDH制導入が正式決定 セ理事会で全会一致 プロ野球が歴史的な大改革

[ 2025年8月4日 17:18 ]

【プロ野球セ・リーグ会見】「セ・リーグDH制導入」に関する発表会見 会見する(左から)朝田憲祐理事(中日)、岡崎真也理事(ヤクルト)、鈴木清明理事長(広島)、三原一晃理事(DeNA)、嶌村聡理事(阪神)、星春海理事(巨人)=4日午後、NPB事務局(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 セ・リーグが指名打者(DH)制を2027年から導入することが4日、決まった。この日のセ理事会で全会一致で承認され、発表された。MLBのナ・リーグ、国際大会などでも採用され、高校野球も全国大会では来年3月の選抜高校野球大会から採用されることが1日に決まっている。会見で鈴木清明理事長(広島)は「全会一致です」とし、決定の理由を説明した。

 「セ・リーグでは野球発祥時から9人野球の重みと伝統、セ・リーグの歴史や役割、パ・リーグとは異なる価値を向上すべきとの考えか9人野球を続けて参りました。一方でアマチュア球界の潮流が大きく変化することに対応する必要性が生じました。WBC、プレミア12など大規模な国際大会が内外の関心を集め、日本のプロ野球の良さを残しながら、国際的な潮流にも意識してリーグのルールを発展的に見直すタイミングだという認識を共有するに至りました」

 今年1月に開催された12球団監督会議でもDH制は話題に上がった。パの監督を中心に交流戦のセ・リーグ本拠地での導入を求める声が続出。ロッテ・吉井監督は「監督としてはDHの方が投手のケガも防げる」と利点を挙げ、選手に意見を求めながら議論していくことを希望していた。

 メリットは多い。野手の出場機会が増え、打撃に特化した選手の育成にもつながる。ベテランの活用と世代交代の円滑化や、外国人選手起用など作戦面の選択肢も拡大。レギュラー選手を入れ替えて起用すれば、守備の負担を抑えるなど、シーズンを通したコンディション調整の面での利点もある。

 投手は投球に専念でき、野手9人と対戦することでレベルアップにつながる。攻撃の作戦による交代もなくなり、より長い回を投げることも可能。打撃時や走塁時の故障もなくなり、肉体的な負担減にもなる。

 セ、パの2リーグ制が始まったのは1950年。パ・リーグがDH制を導入したのは75年からだった。すでに、高校生以上ではセ・リーグ以外の全カテゴリーがDH制の採用が決まり、「最後の砦(とりで)」となっていたが、この日、プロ野球の歴史が動いた。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年8月4日のニュース