阪神・佐藤輝明 マジック再点灯打! 雄叫び延長V撃で4年連続長期ロード白星発進

[ 2025年8月2日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-2ヤクルト ( 2025年8月1日    神宮 )

<ヤ・神(14)> 延長10回、勝ち越しの適時二塁打を放った佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神・佐藤輝明内野手(26)が1日、ヤクルト戦(神宮)の延長10回2死二塁で決勝の右越え二塁打を放った。2―1の9回に守護神・岩崎が追いつかれた直後に6番手・大西へ魂の一撃を見舞い、夏の長期ロード初戦を4年続けて白星で飾った。中日が広島に敗れたため、優勝マジック「36」が再点灯。奪冠へとつながる“Vロード”が、華々しく幕を開けた。

 殊勲の男は、二塁塁上で大地に向かってほえた。「(気持ちが入った?)そりゃそうでしょ!」。2―2の延長10回。先頭・近本の左前打を皮切りに築いた2死二塁で4番が執念の一打を放った。球宴で全セの一員だった大西から右翼の頭上を襲う決勝打。カウント1―2から外寄りのフォークを拾った。DeNA・牧に並ぶリーグトップの今季24本目の二塁打で勝負を決めた。

 「食らいつけて良かった。ファンの声援が後押ししてくれたので、最後、抜けてくれた。チカ(近本)さんがヒットで出たので、“チャンスで回ってくる”と、心の準備はできていた」

 7月19日巨人戦に続く今季2度目の延長V撃は、泰然自若の精神が生んだ。2死二塁、続く打者は右の大山で、申告敬遠も考えられた。好調の今季は、実際に何度も歩かされてきた。勝負か、敬遠か。気持ちが揺れ動いてもおかしくない土壇場でも「(敬遠策の有無は)相手に聞いてください」と威風堂々。「向こうも勝負しにきたこと。負けるつもりはなかった」と回想し、有言実行の快音を神宮の夜空に響かせた。

 ひた向きに一球と向き合う姿勢が、初回に幸運をもたらした。2死から森下が左前打で出た直後の第1打席。三塁手・村上の前へボテボテのゴロを放つも、背番号8の全力疾走が悪送球を誘った。二、三塁と好機が拡大し、大山の打席で高梨が暴投。労せずして先制点をもぎ取ったことで、試合の主導権をガッチリと握った。

 藤川監督も、主砲のひと振りを称賛した。「(しっかり)4番でやってくれている。本当に素晴らしい集中力。このロードの1試合目を取れたのは非常に大きい」。長期ロード初戦勝利は4年連続で、8月の幕開けを白星で飾るのも同じく4年連続。シーズン15度目の延長戦を制し、貯金は今季最多タイの22となった。2位・巨人とは今季最大12ゲーム差。極め付きは、優勝マジック「36」の再点灯だ。初点灯から既に3減。栄光へのカウントダウンが、神宮の杜から再開する。

 「僕らは僕らの野球をやるだけ。このまま最後まで突っ走る」
 視界をさえぎるものはない。佐藤輝が、虎を覇権奪還へと導く。(八木 勇磨)

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