【高校野球】綾羽が春夏通じて甲子園初出場 昨夏決勝と同じカードで滋賀学園に逆転勝ち

[ 2025年7月27日 06:00 ]

第107回全国高校野球選手権滋賀大会決勝   綾羽6―3滋賀学園 ( 2025年7月26日    マイネットスタジアム皇子山 )

<綾羽・滋賀学園>応援団へあいさつに向かう綾羽ナイン(撮影・井垣 忠夫)
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 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会が26日、各地で行われた。滋賀大会では、綾羽が滋賀学園との決勝を6―3で制して春夏通じて甲子園初出場を決めた。

 涙の味を知るからこそ、喜びは増す。08、18、24年と過去3度、跳ね返されてきた滋賀の決勝。綾羽・北川陽聖主将(3年)がウイニングボールをキャッチした瞬間、熱い歓喜の輪が広がった。「これまでのチャレンジの積み重ねで最後の扉を開くことができた」。千代(ちしろ)純平監督は声を震わせた。春夏通じて初めて、夢切符をつかみ取った。

 昨夏決勝も滋賀学園に0―5。2安打での完敗だった。それでも綾羽は前に向かった。次は必ず勝つ。そのために大会直前には仙台育英、日大三など甲子園経験校と練習試合を積極的に組み、レベルアップに取り組んだ。

 思いが一つになっての逆転劇。1―2の初回1死二塁から4番・山本迅一郎(3年)が左中間に同点二塁打を放ち、経免(きょうめん)拓隼(3年)のスクイズで逆転の生還を果たした。山本は捕手としても「みんなのいいところを引き出したかった。勝てて最高の気分」と5投手の継投を支えた。大阪桐蔭の主軸を担う藤田拓志(3年)とは湖南ボーイズで一緒にクリーンアップを組んだ仲。「自分は滋賀から甲子園を目指す」と誓った球友との聖地での“再会”が実現すべく、一足先に出場を決めた。

 17年から母校の監督に就任した千代監督にとっても甲子園との縁はある。恩師・田中鉄也元監督が我孫子(千葉)時代に指導した一人に阪神・和田豊(現1、2軍打撃巡回コーディネーター)がいた。恩師の遺品として譲り受けた和田コーチのノックバットで守備を鍛え、準決勝で近江、そして決勝で滋賀学園にいずれも逆転勝ちを果たした。大事なノックバットを聖地で振るう日も現実になった。

 「選手たちが、素晴らしい景色を見せてくれた。感謝と感激でいっぱい。でも甲子園は出るところじゃなく、勝つところ」と千代監督。綾羽の本当の進撃は、これからだ。 (鈴木 光)

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