【高校野球】明石商が16強 左腕・石原大暉がノーノー「力感なく投げることを最優先に」

[ 2025年7月20日 06:00 ]

第107回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦   明石商4―0三木 ( 2025年7月19日    明石トーカロ )

<明石商・三木>明石商の石原大暉
Photo By スポニチ

 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会が19日、各地で行われた。兵庫大会では、明石商の先発左腕・石原大暉(3年)が三木との4回戦で無安打無得点試合を達成し16強入り。次戦では昨秋から県内無敗で、2季連続で県、近畿を制している東洋大姫路と対戦する。

 大記録を達成したのに、派手なガッツポーズも雄叫びもない。明石商の石原は、最後の打者を空振り三振に仕留めると、淡々と試合後の整列に向かった。

 「力感なく投げることを最優先にしていた。ノーヒットノーランの意識は特になくて、最後だけちょっとありました」

 立ち上がりから直球、変化球ともに制球よく、許した走者は2回1死からと9回2死からの2四球のみ。5回先頭からは5者連続で空振り三振に仕留めるなど、4回を除く毎回の15三振を奪い、二塁も踏ませなかった。

 昨夏は背番号18で兵庫大会準優勝に貢献。しかし、昨秋に左肘を痛め、投球再開は年明けとリハビリ期間が長引いた。それでも今年の春季大会からNPBスカウトが動向を注視していた素材。投球フォームの修正が成長につながった。

 春季大会後、セットポジションから振り上げる右足の動かし方を変えた。狭間善徳監督から「1回でねじって(力を)ためなさい」と指示されたことで、2段モーションにならず、上体に無駄な力が入らなくなった。ゆったりしたフォームから最速は3キロアップの144キロに達し、石原が「春からの成長を感じています」と手応えを示せば、指揮官も「元々いいものは持っているんでね」と期待感を口にする。今大会の背番号は11でも、11日のチーム初戦の北須磨戦で先発を任されており、昨夏は背番号1を背負った横山康瑛や、今大会で1番を付ける仁井田快梨の同期右腕に負けじと重ねてきた努力が、一つの結果として現れた。

 試合後の再抽選の結果、5回戦の相手は東洋大姫路に決まった。昨秋、今春の近畿大会王者との対戦でも、石原は冷静そのものだ。「どこかで当たる。やるだけです」。短い言葉に、頂点への決意をみなぎらせた。 (石丸 泰士)

 ◇石原 大暉(いしはら・だいき)2007年(平19)12月30日生まれ、兵庫県加古川市出身の17歳。小3から加古川ドリームハーツで野球を始めて投手。志方中では軟式野球部に所属。明石商では1年秋に背番号19でベンチ入りし、今夏は背番号11。1メートル73、75キロ。左投げ左打ち。

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年7月20日のニュース