全米注目1巡目指名候補は大谷の背中を見て育った!ドジャース・エベル三塁コーチの長男ブレイディ内野手

[ 2025年7月9日 01:30 ]

大谷(左)と記念撮影するブレイディ・エベル(ディノ・エベル三塁コーチ提供)
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 今年の大リーグのドラフト会議は13、14日(日本時間14、15日)に行われる。ドジャースのディノ・エベル三塁コーチ(59)の長男ブレイディ内野手(17)は、1巡目指名候補。カリフォルニア州のコロナ高で遊撃手として高く評価され、同校は同内野手含めて3人も1巡目指名候補を抱える。トッププロスペクト(若手有望株)の父としての気持ちを聞き、米アマチュア球界の現在についても迫った。(取材・奥田秀樹通信員)

 エベル・コーチは18年まではエンゼルスに在籍した。当時10歳だったブレイディ少年はよく球場にも足を運び、メジャー1年目だった大谷にもとてもかわいがられていた。

 「息子は生まれた時から野球に囲まれて育った。メジャーのクラブハウスやグラウンドで長い時間を過ごし、今はドジャースの選手たちと時々練習している。トラウト、プホルス、ベッツ、フリーマン、翔平…。彼らと接して、プロの世界を肌で知っている。大きなアドバンテージなのは間違いない」

 コロナ高への進学は大谷に背番号17を譲った救援右腕ケリー(現在はFA)の助言が大きかったという。伝統校ではないが、アンディ・ワイズ監督がチームに変革をもたらした。投手のセス・ヘルナンデス、内野手のビリー・カールソン、そして長男ブレイディと、注目選手に挙がり、同じ高校から3人が1巡目指名されると史上初の快挙となり注目を集めている。

 「特徴は基本に忠実な野球を教えること。バント、ヒットエンドラン、走塁、内外野の連係など。最近は本塁打を打つことや、球速を上げることばかり重視され、基本がおそろかになっていることも多い。そこが違う」

 1メートル90、88キロで左打ちのブレイディは、高校で投手として11勝0敗、防御率0.32という成績も残した。だが二刀流には「プロでは本当に難しい。大谷翔平は唯一無二の存在だ」と首を振る。「将来メジャーを目指すならどちらかを選んだ方がいいと伝えた。彼も理解していて、今は遊撃を中心にプレーしている」と明かした。「翔平とはエンゼルスで一緒でしたし、今もドジャースの施設で顔を合わせれば2人で話していますよ」と二刀流の道は断っても、2人の交流は継続しているという。

 「高校時代のコリー・シーガーを思い出させる」というのがもっぱらのスカウト評だ。21年までドジャースでプレーし、通算1200安打以上の左の強打の遊撃手。ブレイディも交流が深く、憧れの選手に挙げている。

 「息子はルイジアナ州立大に進学の約束をしているが、良い順位で指名されたらプロに進むかもしれない。そうでなければ大学に進む。どちらも素晴らしい選択肢だと思う」

 大学野球のレベルや育成システムが上がり、指名を蹴って進学後にメジャーを目指す選手も多い。その判断へ、ブレイディはプロの世界を肌で感じていることが大きくプラスに働くとみている。

 「メジャーでプレーするには、そのための準備があり、栄養を取り、トレーニングを積まなければいけない。その姿を彼は見てきた。プロ入りへ心の準備はできていると思う」

 父親として最高の結果が訪れることを願いながらも、泰然とした様子で運命の時が訪れるのを待っていた。

 ≪昨年は30球団が計615人を指名≫大リーグはドラフト日程を21年に6月から7月へ変更した。狙いは、オールスターウイークのイベントに組み込み、テレビ中継などでプロモーション機会を拡大するため。加えて6月だと、大学や高校のシーズンが続いているケースもあった。

 ウエーバー方式で以前は最大50巡まで指名できたが、21年からは20巡に固定された。ラウンド間にはFA選手流出などによる補償指名枠も与えられる。昨年は30球団が615人を指名し、1巡指名選手は全員が契約した。レイズが補償2巡で指名したリンカーンウェー東高のタイラー・ベル内野手はケンタッキー大に進学。10巡目内では計4選手が進学または大学残留を選び、全体では50人が契約しなかった。

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