広島・矢野 決勝打「何とか結果で返せて良かった」 今季両リーグ最長の死闘制し交流戦首位タイ浮上

[ 2025年6月12日 05:45 ]

交流戦   広島6―2ロッテ ( 2025年6月11日    ZOZOマリン )

<ロ・広>延長12回、矢野が右前に勝ち越しタイムリーを放つ(撮影・長久保 豊)
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 広島・矢野雅哉内野手(26)が11日のロッテ戦(ZOZOマリン)で値千金の右前決勝打を放った。同点の延長12回1死満塁で、9球粘ってゴロで前進守備の一、二塁間を破った。5番手で11回の1イニングを零封した島内颯太郎投手(28)が2勝目。今季両リーグ最長4時間56分に及ぶ死闘を6―2で制し、交流戦5勝3敗として首位タイに浮上した。

 殊勲打を放った矢野は、自軍の三塁ベンチに向かって右手拳を思い切り突き上げた。同点の延長12回1死満塁で、死闘にケリをつける勝ち越しの右前打。ロッテの8番手・唐川に対して9球粘り、10球目の内寄りカットボールを振り抜くと、打球は前進守備の一、二塁間を抜けた。

 「ああいう場面でなかなか決められなかったので。いつもなら代打を送られているところで、監督やコーチが(打席に)送ってくれたので、何とか結果で返せて良かったです」

 ガッツポーズした場面の心境を問われ、26歳の声がはずむ。伏線はあった。先頭打者で唐川と対戦した延長11回。7球目のカットボールを捉えた飛球は、右翼手のグラブに収まったものの「(球数)多く立てたのでイメージはできていた。内角を突かれたので意識はあった」。その言葉通りの強い打球だった。

 好機を築けど、突き放せない。実にもどかしい試合展開だった。同点に追い付いた6回は、2死満塁から末包が押し出し四球を選んだもの。続く7回1死一、三塁からファビアンの右犠飛で勝ち越したものの、延長10回無死二塁、延長11回2死一、三塁などで1本が出なかった。

 矢野の勝ち越し打が飛び出すと、あとはつるべ打ち。途中出場の大盛が中前適時打で続き、さらに小園の左犠飛、ファビアンの右前適時打などで一挙4点を奪った。今季両リーグ最長の4時間56分に及ぶ死闘を制した価値ある勝利。新井監督は目を細めてナインの奮闘を称える。

 「総力戦でね、ビジターで最後勝ち切れたのは大きい。最初から出ていた選手も、後から行った選手も、みんなが素晴らしかったと思う。矢野も粘りながら良いヒットだったけど、大盛(の中前打)も凄く大きかった」

 これで交流戦は5勝3敗。粘り勝って首位タイに浮上したチームを、敵地に詰めかけた赤ヘル党の大歓声が温かく包んでいた。(江尾 卓也)

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