巨人・坂本 長嶋さんばり“満塁男”!初回に走者一掃の二塁打 “原点回帰”軸足フォームで

[ 2025年6月12日 05:30 ]

交流戦   巨人7―3ソフトバンク ( 2025年6月11日    みずほペイペイD )

<ソ・巨>初回、走者一掃の3点適時二塁打を放った坂本 (撮影・成瀬 徹)    
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 巨人坂本勇人内野手(36)が11日、ソフトバンク戦の初回2死満塁から走者一掃の左中間二塁打を放ち、7―3の勝利に貢献した。不振での2軍調整から復帰した前日に続き、2試合連続の適時二塁打。3日に89歳で死去した長嶋茂雄さんは現役時代に通算満塁打率・328で、坂本も同・304。満塁で燃える男ぶりを発揮した。 

 燃えないわけがない。舞台は後輩たちが整えてくれた。初回、1点を先制しなおも2死満塁。坂本は集中力を研ぎ澄ませた。初球、この日のファーストスイング。前田純の直球を捉え左中間を破った。走者一掃の適時二塁打。「良い形でつないでくれたので、何とか還したいなと思って立った。一振りで仕留められるのはいいこと」と三塁ベンチへ向け、笑顔で右手を突き上げた。

 注目が集まるほど、結果を残す。まだ打率・170。だが、球場のボルテージが最高潮になる満塁になれば関係ない。これで満塁での通算打率・304。3日に死去した長嶋茂雄さんも通算・328と満塁に強かった。まだジャイアンツ寮に入っていた2年目の08年。自室にはキャンプで一緒に納まった写真を飾っていたほど、尊敬する大先輩と同じ勝負強さを見せつけた。

 不振での2軍調整から復帰し2戦連続適時打。それも代名詞の二塁打が続いた。「外野の間を抜くようなヒットも出てない。客観的に見ても打席に立っていい状態じゃない」と嘆いた4月の姿はもうない。確かな手応えがあるからだ。インパクトの瞬間だけ力強く振り抜けるよう、上半身の力を脱力した打撃フォーム。無駄な力が入っていないからこそ、軸足の右足に体重がしっかり乗った下半身主導となった。

 プロ初の首位打者を獲得した16年。極端に軸足に体重を残す打撃フォームに取り組んだ。2月の春季キャンプでは長嶋さんから、熱血指導を受けた。「右足にためながら打ちにいこう」と右太腿を何度も叩かれながらスイングを繰り返した。再調整の期間にはスタンスを極端に狭めたフォームや、重心を投手寄りに置いたフォームなどを試行錯誤した。それでも、打率・344を残したシーズンに近いフォームに“原点回帰”して復調。阿部監督は「良くなってきたなと思ったので、本人に僕が直接連絡して(1軍に)上げた」と連日の快打に目を細めた。

 「ちょっといけるかなみたいなイメージが出てきたりはしてる。継続できるように。まだまだ頑張ります」。燃える男の魂を胸に、まだチームを背負っていく。(小野寺 大)

 ≪王貞治超え52安打≫坂本(巨)が初回2死満塁から走者一掃の3点適時二塁打。満塁機の成績は通算171打数52安打で打率・304となった。2リーグ制以降の巨人で走者満塁の通算打率が3割超え(100打数以上)は阿部慎之助の.397を筆頭に坂本まで11人しかいない。通算52安打は阿部77安打、長嶋茂雄60安打に次ぎ、王貞治の51安打を抜く3位だ。また、坂本は交流戦通算330安打で青木宣親(ヤ)に並ぶ歴代3位タイ、67二塁打は鳥谷敬(ロ)に並ぶ2位タイに浮上した。

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