巨人「サード・坂本」長嶋さんに誓うメークドラマ 1カ月ぶり1軍昇格で“恩返し”必ず 

[ 2025年6月10日 05:30 ]

記者の問いかけに答える坂本(撮影・木村 揚輔) 
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 不振のためファーム調整中だった巨人坂本勇人内野手(36)が、10日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で約1カ月ぶりに1軍に昇格する。3日に長嶋茂雄さんが亡くなってから初の1軍の舞台。9日に空路で福岡へ移動した背番号6は、ミスターに説かれたリーダーの自覚を胸に巻き返しを誓った。

かつての背番号3のように、グラウンドで躍動してファンに勝利を届ける。チームの中心として活躍する姿が何よりの供養になるはず。福岡へ向かう羽田空港で取材に応じた坂本は「チームに貢献できるように頑張ります。それだけです」と短い言葉に力を込めた。

 19年目の今季は開幕から不振にあえぎ、4月15日に出場選手登録を抹消された。岡本の負傷離脱で5月7日に緊急昇格も、同12日に再降格。試合に出ない調整期間を設けるなど試行錯誤の日々を送る中、6月3日に「とても驚きました」と長嶋さんの訃報が届いた。

 2年前、不振時に気にかけてくれたのが、長嶋さんだった。東京ドームのスイングルームで素振りを見てくれた。そして、説かれた。「お前はいつまでもジャイアンツのリーダーでいなきゃいけない」。

 高卒2年目だった08年2月の春季キャンプでは右肩と胸元の背番号を触ってもらい、同年に全試合出場しブレーク。以来、長嶋さんのように中心選手としてチームをけん引してきた。死去の一報を聞き「これまでの巨人軍をずっと支えてくださった大先輩。なんとかその期待に応えられるようにまだまだやっていかなきゃいけない」と宿命を胸に刻んだ。

 6日から2軍の新潟遠征に同行し、同日のオイシックス戦で左中間ソロを放つなど直近4試合で12打数5安打、1本塁打、4打点と復調。再び1軍の舞台に戻ってきた。

 阿部監督もリーダー役として期待する。「(坂本が)いる、いないで違う。もちろん結果を残してほしいけど、それ以外のところも大事。丸が来てから、ちょっと締まったところもあったと感じた」と5月下旬に昇格した丸とともに精神的支柱を託す。首位・阪神と5・5ゲーム差の4位。巻き返しのドラマには「サード・坂本」の力が必要だ。(青森 正宣)

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