4年前ミスターに直接指導を受けた丸佳浩が追悼1号「あの時に教えていただいたことを意識しながら」

[ 2025年6月7日 20:00 ]

交流戦   巨人2―0楽天 ( 2025年6月7日    東京D )

2024年6月、練習を見守る長嶋終身名誉監督と話す丸
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 巨人の丸佳浩外野手(36)が7日の楽天戦(東京D)で6回に2者連続アーチとなる右中間への1号ソロ。昨年9月18日のDeNA戦(東京D)以来262日ぶりの一発で貴重な追加点をもぎ取り、3日に肺炎のため89歳で亡くなった天国の長嶋茂雄さんへ待望の白星を届けた。

 0―0のまま迎えた6回、2死から5番・増田陸が均衡を破る先制の4号ソロ。丸はそれまで2打数無安打だった6番・ヘルナンデスの代打で打席に入った。

 すると、この回から登板していた相手3番手右腕・藤平が1ボールから投じた2球目、外角直球を捉えて右中間スタンドへ叩き込んだ。この2者連続アーチが効いて、巨人は今季ワースト連敗を5でストップ。交流戦開幕4戦目で待望の初勝利を挙げ、長嶋さん死去後の連敗も3で止めた。

 「なかなか情けない試合が続いてたんで、そういったなかで、何度も、今日ひとつ勝ったことを、明日からの試合につなげられたらなっていうふうには思います」

 長嶋さんの訃報が届いてから3連敗。偉大なレジェンドに勝利を届けたいとの思いが強すぎたのか、チームはなかなか思うような試合ができなかった。

 「そうですね。ピッチャーは凄い頑張ってくれてましたけど、なかなか僕も含めて打線が点取れない試合ってのがずっと続いてるんで。そういった意味でも、なかなか点が入らない現状があるんで、そういう思いを打開したいなっていうふうには思っていました」

 丸は3月22日に行われたロッテとのオープン戦(東京D)で走塁中に負傷し、右大腿二頭筋筋損傷と診断されて長期離脱。5月27日に今季初の1軍昇格を果たしたばかりで、これが出場6試合目、18打席目で飛び出した待望の今季1号だった。

 「前のバッターの(増田)陸がああいうふうに貴重なホームランを打ってくれたんで、僕もそれに続けたかなっていうのはあります」

 2021年に深刻な打撃不振に陥り、6月には2019年に広島から巨人へFA移籍してから不調が原因では初となる2軍降格。丸を心配し、いてもたってもいられずに駆け付けた長嶋さんから熱い直接指導を受けて復調し、1軍に復帰した。今からちょうど4年前のことだ。

 「長嶋さんが亡くなられてから、テレビなどで僕を指導されている映像とかも見る機会があったんですけど、それを見て、改めてあの時の記憶がよみがえりましたし、あの時に教えていただいたことをまた意識しながら練習で取り組んでですね、なかなか試合では結果が出てないので、じれったい気持ちもあるんですけど、そこはしっかり教えていただいたことを継続してやっていこうと思ってるんで」

 現役時代から国民にとって唯一無二のスーパースターであり続けた長嶋さん。丸にとってもその存在は特別だ。

 「僕が子供の時に初めてプロ野球を見に行った時のジャイアンツの監督は長嶋さん。プロ野球界を背負って立っていた方だったので、僕からしたらもう実際にご指導していただくこともありましたけど、ほんとにまだまだ雲の上のような存在というかね…」

 巨人が勝つこと、そして、巨人ナインがいい成績を残すことが何よりの供養になる。

 「それがね、本当に一番のいい報告だと思うし、今日ひとつ勝てましたし、僕も一本いい当たりが出たんで、少しはね、ほんとに少しはいいご報告ができるんじゃないかなと思います」

 丸にとってはこの一発が2019年に巨人入りしてから通算766安打目。村田修一を抜いて球団FA加入選手単独最多となった。

 また、通算ではこれが1845安打目で、NPB歴代単独53位に浮上する284本塁打目。通算2000安打まで「あと155」、そして通算300本塁打まで「あと16」となった。通算2471安打&444本塁打したミスターの成績に少しでも近づくためにも。丸は長嶋さんから受けた指導を胸に努力を続ける。

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