阪神・豊田 「代打の神様」名乗り 成功率・667の勝負強さ 「自分の仕事だけに集中する」

[ 2025年5月31日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―2広島 ( 2025年5月30日    マツダ )

<広・神>9回、豊田は中越えに適時二塁打を放つ(投手・塹江)(撮影・北條 貴史)
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 次代の「代打の神様」に、阪神・豊田が名乗りを上げた。3―1の9回1死二、三塁の場面で登場。試合を決定づける中越え適時二塁打を放った。これがプロ初打点。ベース上で両手を高々と挙げ、ベンチの拍手に応えた。

 「先輩たちがつないでくれたチャンス。何とかくらいついていこうと」

 21日に1軍登録されてから、代打成績は6打数4安打(打率・667)。無欲の精神が好成績につながっている。昨秋の安芸キャンプでは3度行われた紅白戦で計8打数5安打と絶好調で、キャンプMVPに選出された。期待を背に受け、春のオープン戦では欲が出てしまい、結果は打率・167。開幕を2軍で迎えた。その反省から「自分の仕事だけに集中する」ことを意識し、奏功した。

 「自分のバッティングをする。欲は出さずに、そこを継続してやっていきたい」

 昨年夏から、ランニングを日課にしている。ホーム開催のナイターでは、午前11時から甲子園の外野芝を30分間走る。昨季、1軍の舞台に立った時に準備不足を突きつけられたからだ。「打席で全く余裕がなくて。せめて準備だけは早くしよう、と」。オフの期間も鳴尾浜球場で毎日続けた。効果は打席で実感する。「去年よりも余裕があります。“これだけ朝早くからやっているし”と」。毎日の努力で培った心の余裕が、少ない打席で実っている。

 「ずっと甲子園で走りたいですね。2軍にいて朝走るのとでは気分が違いますし。なんとか残れるようにやりたいです」

 チームの代打成績がリーグ最下位の打率・209(91打数19安打)と苦しむ中で、勝負強さを発揮している。ただ、“代打の神様候補”だけにとどまるつもりもない。昨季左翼のレギュラーだった前川が不振で、スタメンも狙える状況にある。「求められたところで結果を出すだけ」。そのためにも、目の前の一打席に全力を尽くす。(松本 航亮)

 ≪プロ4年目の初打点≫
 ○…豊田(神)がプロ4年目の初打点。今季は7試合の出場で9打数4安打の打率.444。代打の打席に限れば6打数4安打の打率.667。チームの代打成績がこの試合前(29日)までリーグ最下位の打率.200(90打数18安打)と苦しむ中で、勝負強さを発揮している。

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