矢野燿大氏 阪神・伊原がもう1ランク上を目指すため、「緩いカーブ」のススメ

[ 2025年5月12日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-0中日 ( 2025年5月11日    甲子園 )

<神・中(7)> 力投する伊原(撮影・大森 寛明)
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 【矢野燿大・視点】伊原の真っすぐは、大半が140キロ台の前半。決して驚くような数字ではないものの、とにかく質がいい。キレがあり、低めも伸びているし、ベース板上での強さがある。シュート回転することもなく、すっぽ抜けたり、引っかけたりすることもない。なので内外角のラインを間違えないし、両コーナーをしっかりと突けている。

 6回2死一、三塁で右打者の4番・中田を迎えたところで降板となった。制球を乱したわけでも球威が落ちたわけでもなく、66球の球数的にも、もっと投げられたが、試合に勝つために最善だと選択したベンチの判断なので交代は仕方がない。

 それでもルーキーのデビュー時としては十分に合格で、ベンチの期待にも応えられていると思う。先発投手としての基準はクリアしているからこそ、その上で、もう一つ上のランクを目指すために勧めたいのが、抜いた球を有効に使えれば…ということ。真っすぐもスライダーも強い系のボールなので、たとえばポンと抜くような球種で右打者に三ゴロを打たせるようなイメージ。村上がよく使う、緩いカーブを参考にしたらどうか。伊原の持ち球では、カーブが面白いんじゃないかと思う。とはいえ、どの球種を選択するかは伊原本人が決めればいい。

 ここまでの4度の先発登板で5回、6回、6回1/3、そしてこの日は5回2/3。今は“いけるところまでいけ”で、試合をしっかりとつくれているが、伊原本人は、この日の降板をどう受け止めているだろうか。緩急差の武器も加われば、アウト1つ、そして7回、8回とイニングを伸ばしていけると思う。(本紙評論家)

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