大阪ガス・花本太紀 中軸として打線をけん引 「勝負所での一本、チームの勝ちにつながる一本を」

[ 2025年4月20日 08:00 ]

大阪ガス・花本
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 中軸として大阪ガス打線をけん引するのが、花本太紀内野手(31)だ。準優勝した3月の東京スポニチ大会では全試合で5番。今季が入社10年目となる右打ちの強打者は、自らが果たすべき役割を自覚する。

 「年齢的にも勝負所での一本、チームの勝ちにつながる一本を求められています。ここ数年、ずっと意識している部分ではありますが、しっかり率を上げていくための準備をしてきました」

 22、23年と打率3割台を残しながら、昨季の主要公式戦は打率・207と本来の力を発揮することができなかった。今オフはコンタクト率を高めるべく、バットの出し方を修正。よりコンパクトなスイングを可能にするため、「トップでつくったバットの角度のまま、打つイメージ」を心がけた。やや、遠回りしていたスイングの矯正に成功し、理想とするセンター返しの打球がたびたび見られるようになった。スポニチ大会では11打数4安打の打率・364。5四死球も選ぶなど出塁率は・563を残したが、自己評価は厳しかった。

 「決勝のここぞの場面で、中島君から打てなかった。自分の立場を考えると、その悔しさが一番印象に残っています」

 鷺宮製作所との決勝戦。1点を追う8回、4番・清水聖也の適時二塁打で追いつき、勝ち越しの好機で打席が回ってきた。投手は最速153キロ右腕の中島隼也に交代。カウント1―1からの直球にフルスイングで挑んだが、二飛に倒れた。凡飛とはいえ、滞空時間の長さは、紙一重の勝負だったことの裏返し。「都市対抗を勝ち上がっていくためには、中島君のような球威があるピッチャーを打ち崩していかないといけない」と次戦でのリベンジを期す。

 5月で32歳。峰下智弘に次ぐ年長者として、心に固く誓うことがある。

 「しんどいところで打つというのは当たり前ですし、今年もしっかり勝負することを考えていますが、試合に出られなくなったときの振る舞いが一番大事だと考えています」

 真っ先に思い浮かぶのが22年限りで勇退した青柳匠氏。社会人の侍ジャパンに選出されるなど長くレギュラーを張ったが、試合に対する準備、日々の練習に対する姿勢など、全盛時と晩年とで全く変化することがなかったという。「試合に出る、出ないは全く関係ありませんでした。そういうものを僕も見せることで、チームに残していきたいと考えています」。個人のためにチームがあるのではなく、チームのために個人がある。青柳氏から学んだ生き様を良き伝統として継承していくことも自身に課せられた使命だと感じている。

 峯岡格監督は「勝利に対する執念をチームに植え付ける役割を担っている。ゲームでは勝負強い打撃に期待し、状況に応じた打撃を体現できる選手です」と全幅の信頼を寄せる。22日からは日本選手権の出場権獲得をかけたJABA京都大会が開幕。花本は「スポニチ大会の決勝の悔しさをみんなが持っている」と一丸で挑むことを強調した。

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