阪神・藤川監督 史上初新人虎将Vへキーマンは佐藤輝「活躍とともにチームを進めたい」

[ 2025年3月28日 05:15 ]

開幕前日、練習を見守る阪神・藤川監督 (撮影・須田 麻祐子)
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 プロ野球は28日、セ・パ両リーグで開幕を迎え、2年ぶりのリーグ制覇を目指す阪神は、敵地で広島と対戦する。藤川球児新監督(44)は27日、マツダスタジアムでの開幕前日会見に出席。新チームの象徴ともいうべき3番・佐藤輝明内野手(26)に、命運を託す考えを明かした。現役時代に同僚だった敵将・新井貴浩監督(48)の前で、積極的に攻撃を仕掛ける“火の玉ベースボール”も予告した。 

 藤川監督の期待の大きさが言葉に表れた。開幕前日会見で、インタビュアーに「イチ推し選手」を聞かれて、佐藤輝を指名した。

 「私のチームは佐藤選手です。初回に必ず打順が回るのが、3番に入っている佐藤ですから、チームを引っ張ってくれる。明日から、佐藤の活躍とともにチームを進めたい」

 先に答えた新井監督は、思慮を巡らせるように一拍おいてから「二俣」の名前を挙げたが、虎の青年監督に迷いはなかった。
 2年前に優勝した戦力を引き継いでチームづくりを進める中で、新指揮官の独自色が最も出ているのがクリーンアップといえる。3番・佐藤輝、4番・森下、5番・大山は、過去のシーズンで一度もなかった並びだ。

 佐藤輝に新打順を託した狙いは主に2つ。足がある近本、中野が塁上にいることで、狙い球が絞りやすくなる点。状況に応じた打撃が求められることで、成長を促す側面もある。振り返れば監督就任後から、ことあるごとに佐藤輝をキーマンに指名してきた。昨秋と今春のキャンプ前には、リーダー的な役割を求めた。その流れに沿うように、開幕前の節目のタイミングで再び名前を挙げた。

 会見では08年から12年までの5年間、同僚だった敵将・新井監督の前で、意味深な予告をする場面があった。

 「一昨年はボールを非常に見極めて、昨年は(広島)森下投手のようなコントロールがいい投手にストライクゾーンをどんどん突かれたイメージがある。ウチがどう変わろうとして、どんな野球をするのか、明日から楽しみにしてもらいたい」

 早いカウントでもスイングさせることを暗に示した。この方針は、初球と1ボールのカウントで、昨季打率・329を残した佐藤輝の好球必打の姿勢をさらに向上させる可能性がある。オープン戦ではヒットエンドラン、盗塁を企てる場面が多々あった。流れを呼び込みたい場面では、選手交代の手を次々と打った。動きがあるアグレッシブな采配が、通算243セーブを挙げた名クローザーの球児監督流といえそうだ。

 阪神で新人監督の優勝例は過去にない。新たな歴史が生まれるなら、球団創設90周年のタイミングがふさわしい。(倉世古 洋平)

 ○…阪神で監督就任初年度に優勝は85年吉田監督、23年岡田監督の2人で、ともに2度目の監督就任時。藤川監督が今季優勝すれば、球団史上初の新人監督優勝になる。プロ野球新人監督の優勝は昨季の小久保監督(ソ)、阿部監督(巨)まで22人が達成しているが、現12球団で達成者(前身球団を含む)がいないのは阪神と楽天の2球団だけ。

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