【センバツ】西日本短大付が初8強!“芭蕉”安田がランニング本塁打!!勝利の一句は不発

[ 2025年3月25日 06:00 ]

第97回選抜高校野球大会第7日 2回戦   西日本短大付11―5山梨学院 ( 2025年3月24日    甲子園 )

<山梨学院・西日本短大付> 初回、西日本短大付・安田は先制の3点ランニング本塁打を放つ (撮影・須田 麻祐子)
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 2回戦3試合が行われ、西日本短大付(福岡)は11―5と一昨年の覇者・山梨学院に打ち勝ち、選抜では初の8強入りを決めた。初回にランニング本塁打となる3ランを放った安田悠月(3年)が、3安打6打点の大暴れだった。OBにオープン戦を制した日本ハム新庄剛志監督(53)がいる強豪が、全国制覇した1992年夏以来の甲子園の頂点へ突き進む。 

 お立ち台で西日本短大付の安田はしばし考え込んだ。勝利の一句を、というむちゃぶりに。「ちょっと難しいかもしれないです。すみません…」と頭をかいたが、打棒はさく裂。3安打6打点の大暴れで初の8強を呼んだ。

 沸かせたのは0―0の初回だった。2死一、三塁で右翼へランニング本塁打。スライディングでユニホームの右肩が破れる激走で勢いに乗せ「気持ちよかった」と声を弾ませた。チームは1回戦で斉藤大将(3年)がランニング本塁打を打っており2試合連続になった。2回には押し出しの四球を選び、8―5の9回1死二、三塁では右越えの2点三塁打で勝負を決定づけた。

 今大会は8打数4安打、打率・500、7打点と大活躍。その裏に言葉を磨いた力がある。チームでは俳句や短歌など創作活動に取り組む。中でも安田は昨年の「全国高校生創作コンテスト」の俳句の部で「死球浴び 拳突き上ぐ 夏の空」で入選した“西短の松尾芭蕉”。「びっくりしました。自分の(野球の)実体験をそのまま書いただけなんです」と照れたが、「味方がミスをしたときの言葉の出し方とかが変わった」と効果を語る。

 ほかの選手たちも熱心に取り組んでおり、ノートに記した選手の作品を添削している国語科の城尊恵教諭は「練習中にお互いで詠み合うこともあるみたいです。恋愛の短歌を持ってきたりする生徒もいます」と笑った。西村慎太郎監督も「人間関係が希薄になるような時代に言葉の獲得(学ぶこと)は凄く大事」と実感している。

 北の大地から受けた追い風も力に変わったはずだ。OBの新庄監督が率いる日本ハムがオープン戦を優勝。同期の指揮官は「新庄にこちらが背中を押してもらってるので、少しでも“頑張ってるな”と思えるような結果を届けられれば一番最高です」と穏やかな笑みを浮かべた。

 あす26日の準々決勝では昨秋の神宮王者、横浜に挑む。福岡県勢がベスト4進出なら11年に準優勝した九州国際大付以来14年ぶりとなる。安田は「全国で一番強いチームですけど、思い切り倒します」と力強く宣言した。“春空に 凱歌響かす あと3度”
 (杉浦 友樹)

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