広島・矢野「ため込んでいた感情を出す相手」兄・幸耶に「何やねん、あのプレーは」兄弟対談2

[ 2025年3月25日 05:06 ]

ケンカするほど仲がいい?兄・幸耶(左)とパンチしあう弟・雅哉 (撮影・須田 麻祐子)
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 25年開幕を前にスペシャルな共演が実現した。広島・矢野雅哉内野手(26)と、社会人野球の三菱重工Eastで主将を務める兄の幸耶内野手(30)による兄弟対談。ともに「チームけん引」を掲げ、弟は正遊撃手として7年ぶりのリーグ制覇を、兄は都市対抗野球大会(8月28日~9月8日=東京ドーム)で連覇を、それぞれ目指す。野球観を語り合う中で、ホットな掛け合いも披露した。(取材・構成 江尾 卓也)

 =(1)からつづく=

 ――普段から連絡を取り合いますか?
 雅哉 結構取りますね。電話します。“どうなっていた?”とか基本はプレーのこと、守備のこと、打撃のことが多いです。

 ――客観的な意見を。
 雅哉 そうです。僕自身の感じ方と、周りの見る目は違うので。どんな感じに見えるかを教えてくれます。チーム内だと、思っていてもなかなか言えないじゃないですか。でも関係なしに“ここが悪い”と言ってくれる。それは受け止めて。

 幸耶 僕が言える最大限のことは言いますね。その日に終わらせてやりたいのもあるので。でも、ふてくされますけどね。“あーもう、エエて。うるさいねん、分かっとるわ!”みたいに(笑い)。

 雅哉 エラーをしたり、打てなかったら自分に腹立つじゃないですか。僕はむかついても、グラウンドでは態度に出さない。家に持ち帰った時に、電話でそれを言われたらね。ため込んでいた感情を出す相手は、兄貴か親父しかいないので。

 幸耶 僕もそれが分かっているんで、むちゃくちゃ言います。

 雅哉 でも、言い方にトゲはないんです。最終的にはちゃんと野球の話に戻るので。

 ――ありがたい存在。
 雅哉 普段は“オレの方が上や”と言っていますが、守備もまだ勝っていると思わんし、打撃は負けていると思っているので。言われたことを認めて参考にすれば、もっとうまくなるんじゃないかと思って聞いています。

 ――逆に、雅哉選手から指摘されたりは?
 幸耶 あります。僕はセカンドが多いんですけど、チーム事情でショートを守ったり。社会人の試合が映像で流れる時は“何やねん、あのプレーは”とか言ってくる。よう似たもんです(笑い)。

 ――昨夏の都市対抗野球決勝でもキツい言葉で激励されていた。
 幸耶 (大笑い)

 雅哉 “おまえ、打たんでエエから、優勝してこい”と。主将やから、チームを勝たせることだけを考えた方がいいと思って。

 ――それまで無安打でも、決勝では2本塁打を含む、4安打3打点の大活躍でした。
 幸耶 その時は、うるさい、黙っとけ!みたいな感じで、自分では絶対一本出すぞ…と思っていましたけど、考えてみたら、そらそうやろな…と。

 雅哉 その日が兄貴の誕生日で、打たなあかんと思いすぎたら、逆にあかんと思って。

 ――決勝までの試合も見ていたんですか?
 雅哉 全試合を見ました。(兄の)打席だけ見たり。社会人野球の大会はよく見ます。

 ――魅力はどこに?
 雅哉 見るのは都市対抗、日本選手権なんですが、負けたら終わりじゃないですか。プロ野球は、負けると明日また…となるけど、社会人は違う。その一試合に懸ける思いは相当に強いし、選手個々の性格が出るので、見ていて面白いです。

 ――企業の代表でもあり、試合に勝つ重圧は並大抵ではない…と。
 幸耶 自分らのチームは後半に点を取り、後半に抑える野球をやっているんですね。前半は落ち着いて、後半に入るとどんどん緊迫していく。そこが楽しさであり、一番の面白さ。一回負けたら終わりだし、この一球に懸けるというか、一つのエラーで次はないぞ…ということを考えているので、やっている選手はしんどいですよ。

 ――都市対抗野球では連覇が懸かります。
 幸耶 自分らしか連覇は狙えないので。8月28日の開幕試合(出場)は決まっているので頑張りますよ。

 雅哉 去年は(主将として)みんなにカバーしてもらいながら優勝したと思うんです。今年は、一発目から自分が決めるという思いでやってもらいたい。僕も、兄貴に負けないように頑張ります。【取材協力=ニューオータニイン横浜プレミアム】 

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