【センバツ】飛ばないバット2年目は球児の進化を証明する春に 名将たちが本塁打の増加を予言

[ 2025年3月18日 06:00 ]

監督対談を行った東洋大姫路の岡田監督と壱岐の坂本監督(左から)
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 第97回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)の開幕を翌日に控えた17日、出場32校による開会式のリハーサルが甲子園球場で行われた。昨春は多くの選手が新たに導入された低反発の金属製バットに苦戦し、大会本塁打はわずか3本。「飛ばないバット2年目」を迎える今大会を前に、出場する名将たちが本塁打の増加を予言した。高校球児の進化を証明する春が18日開幕する。

 昨春選抜の3本塁打は、金属製バットが導入された1975年以降では最少だった。昨年同様、今大会も「飛ばない春」になるのか――。その問いに甲子園で優勝経験のある監督たちが首を振った。

 履正社(大阪)時代の19年夏に強打を武器に甲子園優勝に導いた東洋大姫路(兵庫)の岡田龍生監督は「生徒が少しずつ慣れてきた。社会人野球でもバットが金属から木製に変わったときは全然打てなかったけど、慣れていきましたからね」と例を挙げて説明する。明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督も「ちゃんと芯に当てたら入ります。低反発だから飛ばないという特別な意識はない」と明かした。

 現場の感覚通り、打球は変わりつつある。昨年の甲子園では春に31戦3発、約4カ月後の夏に48戦7発と早くも増加傾向がみられた。今春出場32校中、昨秋公式戦で0本塁打は8校。本塁打量産は厳しくても、確実に捉えれば柵越えできる力を持つ高校が選抜切符をつかんだといえる。

 13、14日の甲子園練習では、シート打撃で健大高崎(群馬)の小堀弘晴(3年)がバックスクリーン左へ特大弾を放つなど、複数選手の柵越えが本塁打増を予感させた。ただし、一発長打を待つだけでは白星に近づかない。敦賀気比(福井)の東哲平監督は「強豪校でも犠打や足を使う野球が増えてきた。そこにうまく対応したい」と見据えた。早くもバットに順応してきた高校生の対応力、アップデートされた柔軟な作戦――。高校野球の新たな一面が、18日開幕の選抜を面白くさせる。 (河合 洋介)

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