阪神・才木  2年前に「打たれたボールで三振を取りたい」 3球連続フォークで大谷K斬り

[ 2025年3月17日 05:15 ]

プレシーズンゲーム   阪神3―0ドジャース ( 2025年3月16日    東京D )

<阪神・ドジャース>初回、才木は大谷へ5球目にフォークを投じ、空振り三振を奪う(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神は16日、ドジャースとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)に3―0で快勝した。先発した才木浩人投手(26)が5回1安打無失点、7奪三振と快投。2年前の対戦で被弾した大谷翔平投手(30)を、本塁打されたのと同じフォークで空振り三振に仕留めるなど2打数無安打と沈黙させ、リベンジを果たした。最速152キロを計測した直球は相手エース級のスネル、グラスノーをもしのぐ回転数をマーク。デーブ・ロバーツ監督からも絶賛を受け、世界に「SAIKI」の名をとどろかせた。

 2年前の苦い残像を、自らの快投で塗り替えた。プレーボール直後。才木が、大谷から主役の座を奪った。

 「もちろん三振を取りたいなと思っていました。真っすぐで押して、フォークで三振を取れるのが理想かなと思いながら投げた」

 直球2球で追い込むと、ここから741日前に痛打されたフォークを3球続けた。「打たれたボールで三振を取りたい」。最初は力んでベース手前でワンバウンドも、即修正。5球目の139キロ内角フォークで、大谷のバットに空を切らせた。

 23年3月6日、侍ジャパンとの強化試合の3回2死一、二塁。追い込んでから決め球に投じた外角フォークに膝を付いて対応され、右手1本でバックスクリーン右に運ばれた。その日の第1打席では直球で三振を奪っていたが、衝撃的な被弾は右腕の成長と変化を促す“刺激物”だった。

 「あの時、パワーとスピードの違いを実感して」。被弾した翌週から上半身のウエート量を増やし、フォークも高速化を試みた。2年の時を経て再び相対した大谷に、あの時から磨きをかけた宝刀でリベンジしてみせた。

 フォークだけではない。3回2死で巡ってきた大谷との2度目のマッチアップでは“メジャー級”の凄みも示した。3球目に投じた直球はこの試合で登板した両軍の投手の中で最高の投球回転数「2775」を計測。内角高め152キロで中飛に仕留めた6球目を含めて実に5球が2700台だった。明らかなギアチェンジに「真っすぐで押せたらいいなと思っていた」と手応え十分にうなずいた。

 大谷に加えてフリーマン、ヘルナンデスらが名を連ねた強力打線相手に5回1安打無失点、7奪三振。昨年の契約更改で将来的なメジャー挑戦の意向も口にした虎の背番号35には、敵将ロバーツ監督からも「投げている球はメジャー級」と最大級の賛辞が贈られた。

 試合後は記念撮影に興じる同僚をよそに、球団通訳を伴ってグラスノーの元へ。カーブの握りについて質問し「いいことを聞けた」と“手土産”も得た。

 「本当にいい経験をさせてもらった。フォーク、カーブ、スライダーもしっかり投げられた。後は微調整。開幕にしっかり合わせていける」。2年前とは違う。今季は“大谷斬り”を弾みに、開幕へ向かう。(遠藤 礼)

 ▼ドジャース・グラスノー(才木について)カーブの握り方について話した。私がどのように持ち、どこにプレッシャーをかけるかなどをね。私も彼に質問をしたかった。本当に良いピッチャーなのでね。安定感もあったし、良い速球を投げていた。球の伸び、浮き上がってくる直球は本当に良かった。

 ▼阪神・坂本(才木を好リードでけん引)相手のレベルが上がったり、高くなると、才木は気持ちも入って燃えるタイプ。今日(16日)、僕の方が緊張したらごめんって言っていたんですけど、いつも通りモチベーションを高く持って投げてくれた。

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