三菱重工West・西隼人 脱力投法と食事改革で2大大会での活躍期す今季「自覚をもって誰にも負けない」

[ 2025年2月13日 11:36 ]

今季の活躍を誓った三菱重工West・西隼人
Photo By スポニチ

 不本意だった昨シーズンを、決してムダにはしない。三菱重工Westの投手陣の中核を担うはずが、終わってみれば2大大会での登板はなし。西隼人投手(24)は悲壮な決意とともに、明石市内のグラウンドで充実の日々を過ごしている。

 「1、2年目といろんな大会で投げさせてもらってきましたが、全国という意味では一昨年の日本選手権で負けてしまった(のが最後)。今年はドームの2大大会で一つでも、二つでも勝てるように。そこを目指して、いまは取り組んでいます」

 関学大から入社1年目だった23年は日本選手権1回戦・西部ガス戦の先発に抜てきされるなど、順調に歩みを進めていた。だが、さらなる躍進が期待された2年目の昨季は、好不調の波が激しいあまり、首脳陣からの信頼を勝ち取るには至らず。東京ドーム、京セラドームでの登板機会には恵まれなかった。雪辱を期す3年目の今季。西が習得を目指しているのが、“脱力投法”だ。

 「どうしても体に力が入ってしまうところがあって…。ハマればベストパフォーマンスが出るんですが、ダメな時との振れ幅が大きすぎました。本当にリリースの瞬間にだけ、いいポイントで100%にするというイメージです」

 全力投球とは対極にある。キャッチボールの段階から6~7割の力で投げることを徹底。ブルペンに入ってもその意識は変わらず、時には「5割ぐらい」の力感で投球練習することもある。それでも、投球を受ける捕手陣の感想は軒並み好評。力みのない投球フォームと威力ある直球のギャップは、相手チームにとってやっかいな存在となるに違いない。

 もう一つ、オフシーズンの始まりとともに改革を試みた。学びを得たのは、昨年までのエース・竹田祐(現DeNA)が取り組んでいた食事への意識。「タンパク質の量をしっかり確保するということを一番意識されておられました」。寮での夕食に加え、ゆで卵や納豆、豆腐といったタンパク質を小まめに摂取。加工品には頼らず、新鮮な肉類を購入し、自ら調理するようになった。体重は3キロ増の83キロ。成果は着実に現れつつある。

 昨年までフル回転していた竹田の役割を、今季からは西らが担わなければならない。最速152キロの直球に加え、ムダのない綺麗なフォームから投じるスライダーもキレ味抜群。竹田がいてもなし得なかった悲願の都市対抗初優勝へ向け、情熱はほとばしる。

 「自覚を持ってやらないといけないですし、これまでは竹田さんに甘えていた部分もあったと思います。鷲尾にも負けない、誰にも負けないつもりで投げます」

 同期入社で互いに認め合う鷲尾昂哉に対しても、ライバル心を隠すことはない。その裏側にあるのは、入社当初から感じていたというリスペクト。西は言葉に力を込める。

 「自分を成長させてくれる存在で、本当にいい刺激を受けています。2人でプロに行くことがベストだと思いますので、2人でしっかり引っ張っていきます」

 チームにとってのピンチは、同期コンビにとっての大きなチャンス。2枚看板として屋台骨を支えることができれば黒獅子旗、そして憧れのNPBはグッと近づいてくる。

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年2月13日のニュース