【惜別球人】ヤクルト・西田明央 捕手経験を財産に野球に恩返し 野球スクールの立ち上げも

[ 2024年12月29日 05:30 ]

20年、ヤクルト・小川のノーヒットノーランを導いた西田
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 2024年も残り3日。今年も10月下旬のドラフト会議で将来のプロ野球界を担う有望な若者たちが指名されて夢だったプロの門を叩いた一方、多くの選手がユニホームを脱いで新しい人生をスタートさせることになった。去りゆく選手を2回に分けて紹介する年末恒例の「惜別球人」。第1回はセ・リーグ編、ヤクルト・西田明央捕手。

 ヤクルト・西田が今後について初めて口を開いた。「現役を引退します」。14年間の現役生活に別れを告げ、新たな道に進むことを決断した。

 10月に戦力外通告。スコアラーやスカウトへの転身を打診されても、現役続行への思いが強かった。他球団から声がかからず時間だけが過ぎ、元々予定していなかったトライアウトに参加。直前でヤクルトの先輩でもある館山昌平さんから「受けてみれば?真摯(しんし)に野球に向き合う姿を見てもらうのもいいんじゃない」と背中を押された。

 「そこで腹が決まりました。これを最後に引退だな、って」

 アピールが目的ではなく、愛する家族にプロ野球選手としてプレーする姿を見せたかった。2安打を放ち、守備でも複数の投手を好リード。心から野球を楽しんだ。「やり切ることができました」。気付けば現役への未練は消えていた。

 20年8月15日のDeNA戦で小川とのコンビでノーヒットノーランを達成したことは勲章だ。捕手としての経験は財産で「キツいポジションだけど、おかげで周囲が見える人間になれた」と胸を張る。現在は野球スクールの立ち上げに向けて動いており、メディアを通じた野球の普及活動も視野に入れる。「これからも自分らしく頑張ります」。大好きな野球への恩返しは続く。(重光 晋太郎)

 ◇西田 明央(にしだ・あきひさ)1992年(平4)4月28日生まれ、京都府出身の32歳。小1から野球を始め、北照(南北海道)では3年時に春夏連続で甲子園出場し、春は8強入り。高校通算34本塁打の強打の捕手として10年ドラフト3位でヤクルトに入団。1メートル78、98キロ。右投げ右打ち。

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