ドジャース・大谷 右へ左へ惜し~い大飛球 4打数無安打2戦連発ならず チーム勝利でM15

[ 2024年9月9日 01:30 ]

インターリーグ   ドジャース7―2ガーディアンズ ( 2024年9月7日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ガーディアンズ>6回、大谷は左飛に倒れる(撮影・沢田 明徳)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)は7日(日本時間8日)、ガーディアンズ戦で4打数無安打に終わった。前夜に45号を放ち、46盗塁と合わせてメジャー史上初の「45―45(45本塁打、45盗塁)」を達成してから一夜明けの一戦。2度にわたり大飛球を飛ばしたが、惜しくも2戦連発はならなかった。初回に6点を先制したチームは7―2で快勝。優勝マジックは2つ減って15となった。

 4万8690人の大観衆を、大谷がいきなり沸かせた。初回。先発右腕ウィリアムズが投じた初球の真ん中高め96・6マイル(約155・4キロ)直球をフルスイングした。

 「パーン!」という衝撃音が響いた飛距離十分の当たり。だが、わずかに右翼ポールの右に切れるファウルとなり、打球を見つめた大谷も悔しそうな表情を浮かべた。仕切り直しの打席は遊ゴロで、打者一巡6得点で巡ってきた第2打席は二ゴロ。今季初めて1イニングで2度アウトになる珍事となった。

 再びド軍ファンのため息を誘ったのは、6回だった。外角高めスライダーを逆方向にはじき返したが、フェンス手前で左翼手が捕球。打球飛距離348フィート(約106メートル)は、データサイト「ベースボール・サバント」によれば、全30球場中10球場で本塁打に認定される特大の左飛だった。

 今月3度目の無安打に終わったが、歴史的な道のりを歩む大谷に対戦相手も敬意を示す。ガーディアンズで大谷に続く「40本塁打、40盗塁」を視界に捉える「34本塁打、35盗塁」の三塁手ラミレスは「凄くリスペクトしている。彼がやっていることは信じられない」と目を丸くした。

 チームはア・リーグ中地区首位のガーディアンズに7―2で快勝し、前夜の借りを返した。デーブ・ロバーツ監督は「ムーキー(ベッツ)や翔平、フレディ(フリーマン)のプレーにならって他の選手たちも良いプレーをしている」と相乗効果を口にする。地区2位のパドレスが敗れて地区優勝マジックは15となり、残りは20試合。大谷は「50―50」の金字塔とともに、自身初の地区優勝、プレーオフ進出へ走り続ける。(柳原 直之)

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