阪神・梅野 猛攻口火だ!1年ぶり猛打賞だ! バットで逆襲号砲「後半戦も勝つばい」

[ 2024年7月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神12-3広島 ( 2024年7月21日    甲子園 )

<神・広>お立ち台でポーズを決める(左から)西勇、梅野、大山(撮影・岸 良祐)
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 怒り、悔恨、意地…阪神・梅野の人間味が溢れる快音だった。

 「ずっとやられっぱなしだったし、試合の展開というより、悔しい思いをしてるから何とかやり返してやろうと。そういう気持ちで振り抜いた」

 1点劣勢の3回、先頭で九里のスライダーを捉えて左越えの二塁打とした。その後、好機を広げると自身の打席までに4者連続を含む5本の適時打。なお2死一、二塁から、この回2打席目となった背番号2が5者連続となる中前適時打を放った。6点攻撃の口火と締めを飾り「チーム全体でこれだけつながるんだというのを見せられた」とうなずいた。

 前夜は延長11回の末、0―1で敗戦。自身も2併殺に倒れるなど精彩を欠き、球団生え抜き初の捕手1000試合出場の節目を白星で飾ることができなかった。

 「勝てば報われるなというのを感じる部分が今日、凄くあったので。粘っても粘っても1―0で負けたらね。ただの負けじゃなく(悔しさが)残るような試合だったので、それを発散できた」

 6回無死一塁ではバスターで左前打を放ち昨年7月4日以来となる3安打を記録。1日遅れの祝いの快音を奏でた。開幕から打撃の状態が上がらず試行錯誤を重ねてきた。

 「何が良いのかいろんなことを試しながらやって。早出もそうだし、試合終わってからもスイングして」

 甲子園でのナイター後、今岡打撃コーチも見守る中、室内練習場で打ち込みを敢行したのは1度や2度ではない。バットを振らなければ出口は見つからない――。ようやく光が差し込み始めた。

 「(3安打は)気持ち的な部分も大きいし、打席での感覚も少しでも良くなるように後半もやっていきたいなと」。お立ち台では決め台詞の「明日も勝つばい」をアレンジし「後半戦も勝つばい」と叫んだ。バットで逆襲の号砲を打ち鳴らした。(遠藤 礼)

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