爆勝ウル虎わっしょい甲子園!!先発野手全員タイムリー12点 輝&大山打点そろい踏み不敗神話も継続

[ 2024年7月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神12-3広島 ( 2024年7月21日    甲子園 )

<神・広>3回、佐藤輝(手前)の適時打に沸く阪神ナイン(撮影・大森 寛明)
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 阪神は21日、球宴前最後の広島戦(甲子園)に12―3で大勝。先発野手全員適時打&得点で2年連続の貯金ターンとした。3、6回に一挙6得点。4番・佐藤輝明内野手(25)と5番・大山悠輔内野手(29)がいずれの回にも打点を挙げ、2人の打点そろい踏みは今季5戦5勝に。大山は6回には4日の広島戦以来となる7号2ランを放ち、チームの連続試合ノーアーチを「13」で止めた。連敗も4でストップ。26日の中日戦(甲子園)から始まる後半戦へ弾みをつけた。

 逆襲の後半戦へとつながる一筋の光が、超満員の左翼スタンドに突き刺さった。矢崎の高め直球を鮮やかに砕いた大山は、その名の通り悠然とダイヤモンドを一周。12点目の生還を果たすと、ハイタッチの輪に消えた。4日広島戦の9回、自身が栗林から放った6号以来出ていなかった猛虎のアーチ。5番では今季初めての一発が、不名誉な鎖を「13試合」で断ち切った。

 「最後まで何点差あっても何があるのか分からないのが野球。そういう意味では1点でも多くと思っていた。その結果がホームランだったので良かったが、最終的に本当に勝てたこと、そこが一番」

 先発野手全員適時打&得点の猛打ショーに本塁打で彩りを加えた。大山は2―1と勝ち越した直後の3回2死一、二塁でも、九里から7球粘った末に真ん中直球を中前へ。貴重な3点目を生み、直前の佐藤輝から後続の前川、木浪、梅野と続いた5者連続適時打、一挙6得点の一翼を担った。17日の巨人戦の6回から迷い込んだ連続無得点のトンネルも26イニングで脱出。ついに目覚めた猛虎の核は、紛れもなく大山だ。

 「これからオールスターを挟んで少し時間が空く。後半戦に向けていい準備をしたい」

 先輩に負けじと、佐藤輝も気を吐いた。3回、中野の同点適時打で追いつき、なお2死一、三塁の好機で、九里の初球を叩き右前へ決勝打。「チャンスだったので初球から積極的にスイングした。甘い球をしっかり1球で仕留められた」と笑顔を浮かべ、2度の打者一巡を見せた波状攻撃に「僕だけじゃなくてみんなでつないで。そういう打線だった」と満足げ。6回1死二、三塁でも特大の中犠飛。バックスクリーンまであと数メートル足りなくとも、両手に確かな手応えが残る2打点だ。

 大山、佐藤輝とも、前半戦は打撃不振による2軍落ちを経験した。鳴尾浜で汗と泥にまみれ、若手と必死になって白球を追った鍛錬の日々は確かに今につながっている。26日中日戦から幕を開ける後半戦も、この両主砲なくして勝ち抜けない。
 勝率5割からの出直しで、負ければ借金突入の土俵際では5連勝と粘りに粘る。首位・巨人とは3・5ゲーム差。持ち前の反発力で白星を積み重ね、輝く景色が待つ大きな山を登っていく。(八木 勇磨)

 ○…阪神は3回に6得点の猛攻。中野の同点打で17日巨人戦の5回以来27イニングぶりの得点。1人置いて、佐藤輝から5者連続適時打の5得点は、21年6月29日ヤクルト戦2回に近本、糸原、マルテ、サンズ、佐藤輝の5者連続、5得点以来2年ぶり。前回も今回同様に5人全員が単打だった。

 ○…6回にも大山の7号2ランを含む6得点。ゲーム2度のイニング6得点以上は、23年4月27日巨人戦の3回6得点、8回6得点以来。チームの本塁打は7月4日広島戦の大山6号ソロ以来14試合ぶり。甲子園では6月22日DeNA戦の大山4号ソロ以来10試合ぶりとなった。

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