西武・西川愛也 長年不在の1番打者定着へ「固まってないので僕が終止符を打ちたい」

[ 2024年3月14日 08:00 ]

西武・西川
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 泥臭く、Hランプをともしにいく。西武の長年の課題である1番打者の座を狙う西川愛也外野手(24)は「ヒットがほしい。とにかく打ち続けるしかないんですよ」と貪欲に結果を追い求めている。

 埼玉・花咲徳栄で17年夏の甲子園優勝を果たし、プロ入りして早くも7年目。「チャンスは今年しかない。もう、今年しかないんですよ」と今季に懸ける覚悟は人一倍強い。宮崎・南郷キャンプの紅白戦から主に1番で起用され続け、2月28日ソフトバンクとの練習試合でベテラン左腕・和田から初回、初球先頭打者本塁打。3日、ロッテとの練習試合では「令和の怪物」こと佐々木から1打席目で中前打を放ち、先制のホームを踏んだ。

 チームの1番打者は秋山翔吾(広島)以来、固定できていない。西川は「1打席目はやっぱり試合の流れを左右する。本当に大事にしている」とその使命は重々、理解している。1球目で100%のスイングをするための準備は、このオフにソフトバンク・中村晃の自主トレに参加して学んだ。試合前のブルペン投球から相手投手とのタイミングを合わせ、打撃では打ちに行く際のトップを早くつくる練習を繰り返してきた。「今まではトップをつくるのが遅くなる時があって差し込まれていた。晃さんからも準備は早くした方がいいよと言われたので」と通算1387安打の打撃職人の極意を吸収してきた。


 「やっとタイミングの重要性と準備の大切さに気づいた。今まではフォームを考えて、対自分になりすぎて投手と勝負できていなかった。1軍では対投手じゃないと結果は出ない」
 昨年は4月30日楽天戦で2020年から続いていたNPB野手ワーストの連続打席無安打記録を62で止めると、8月22日オリックス戦ではプロ初本塁打をマーク。自己最多の41試合に出場した。今季こそ、外野の一角を狙う24歳。結果が出なければ、生き残れない世界。「ダメなら代えられるだけ。長年1番が固まってないので、僕が終止符を打ちたい」と目指すものは一つ。3月29日開幕戦の「1番・中堅」だけを見据えている。(記者コラム 福井・亮太)

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