巨人・亀井コーチ「これがプロなんだな」と多大な影響を受けた大先輩 その教えは「今も生きている」

[ 2024年1月22日 15:35 ]

巨人・亀井コーチ
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 巨人の亀井善行外野守備兼走塁コーチ(41)が20日に生放送されたニッポン放送「ショウアップナイタースペシャル ラジオペナントレース」(土曜後5・50)の収録部分に登場。現役時代に出会った「これがプロなんだな」と感じた先輩の影響を明かした。

 この日は「2024ジャイアンツスペシャル」と題し、巨人OBで現在は女子チームのGM兼監督を務める宮本和知氏(59)のほか、ファン歴がもうすぐ半世紀だという「さまぁ~ず」三村マサカズ(56)、元日本テレビでフリーの青木源太アナウンサー(40)、ファン歴2年でBクラスの巨人しか知らない菖蒲理乃(28)の4人が集結。同局の煙山光紀アナウンサー(61)を進行役に激論を交わした。

 亀井コーチは、そんな番組の途中に流れる侍ジャパン関連のインタビューコーナーに登場。現役時代の2009年に第2回WBCで世界一になった経験があり、優勝した昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップでは侍ジャパンのコーチも務めた。

 まずは、当時まだ一度も規定打席に達したことがない自身がWBCメンバーに選出された09年の心境について「自分も実績がない時でしたので、ちょっと驚きというか。ちょっと正直イヤな気持ちではありましたね」と素直に喜べなかったことを明かし、その理由としては「(代表選考から)落ちていく選手も目の前で見てしまったので。また、凄い選手ばかりだったんで。自分がそこに選ばれてね。プレッシャーとファンの声というか。そういうのはやっぱり自分のなかでちょっと気持ち悪かったですね」と複雑な思いを挙げた。

 当時の侍ジャパンを率いたのは自身が所属する巨人の指揮官でもある原辰徳監督。なぜ自分が選ばれたのかなど期待される役割については「正直、最初、何も聞かされてなくて。本当に分からなくて」とし、「最終的に全部終わってから聞いたというか。なかなかよく分からない状態で入っていったので苦しかったですね。苦しいほうが強かったですね」と続けた。

 代表に同行してからもベッドのなかで悶々とした日々が続き、「とにかく声出すこと。雑用とか。そういうことをどうやっていこうかということばかり考えてましたね。打席に立つイメージとか全くなくて。ただ、守備には自信あったんで。そこだけはしっかり貢献しようと」とまずは“裏方”に徹することにした亀井コーチ。いざ臨んだ大舞台では当時マリナーズに所属していたイチローのキャッチボール役に指名された。

 相手は同じドラフト4位指名入団、同ポジションとはいえ「雲の上の存在ですよね」という9歳上のレジェンド。だが、「キャッチボール相手に選んでいただいてね。準備の仕方だったりとか、もうグラウンドに出たら全部全力なんですね。キャッチボールにしても走ることにしても。グラウンドに一歩出たら全て全力でできるっていうのは凄いなと思ったんですね。なぜそれができるかっていったらベンチ裏で全部準備してグラウンドに出てたっていうのを聞いてね、見てね、凄いなと思いましたね。これがプロなんだなっていうことを勉強させられましたね」と語った。

 イチローから学んだことを胸に臨んだ同年のシーズンでは134試合に出場して初めて規定打席に到達し、打率.290、25本塁打、71打点、12盗塁と好成績を残して初のゴールデングラブ賞も獲得した。

 イチローの教えについては「今も生きてて。キャッチボールがどれだけ大事か。自分でもキャッチボールはできるほうだと思ってたんですけども、あのキャッチボールを一緒にやらしていただいて。プロのキャッチボールってああいうもんなんだっていうのを自分もまだ覚えてますので、受けた感触を。あれをどう今コーチとしてね、今の若い選手にどう伝えていったらいいのかっていうのは考えてますね」と“継承”を胸に刻んでいる。

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