駒大・飯泉マネジャー ヤクルトの球団職員に内定 大好き神宮で日本一への貢献目指す

[ 2023年12月27日 05:00 ]

来季からヤクルトの球団職員として働く駒大の飯泉マネジャー(撮影・村井 樹)
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 東都大学野球1部(秋季リーグ戦)の各校4年生の進路が出そろった。「ドラ1セブン」こと7人のドラフト1位投手が誕生したプロ野球の世界に進むマネジャーがいる。来春1部昇格する駒大の飯泉寧々マネジャーは、ヤクルトの球団職員に内定。大学時代から慣れ親しんだ神宮で、球団の一員として日本一への貢献を目指す。

 大好きな神宮球場がホームになる。ヤクルトの球団職員になることが決まった飯泉マネジャーは、家族と抱き合って喜んだ。「大学時代と同じようにチーム愛を持って働きたい」と決意を口にした。

 生活の中心にはいつも野球があった。4歳上の兄・心さんが野球をしており「小学生の時とかは、兄の練習についていって走り回ったりしていました」。兄が法大へ進むと、週末は神宮で東京六大学野球を観戦した。「私は入れ替え戦がある戦国東都のマネジャーになりたい」と駒大に進み、マネジャーとして4年間、必死に仲間を支えた。リーグ戦運営やグッズ販売、公式サイト作成などに携わり「これからも野球に関わりたい」と球団職員が目標になった。

 複数球団の採用試験を受けたが、やはり神宮は特別。今年は春の入れ替え戦で2部降格、そして秋の入れ替え戦で1部復帰決定と激動の一年で「2部に落ちたからこそ熱い思いに気付けた。これからもそこで戦えることはうれしい」と改めて思いは強くなった。

 4月からはプロ野球チームを支える立場。同じ東都からは専大の最速152キロ右腕・西舘がドラフト1位指名を受け“同期入団”となるが、球団職員の新卒採用は飯泉さん一人。「日本一に貢献できる球団職員になりたい。女子野球の普及や、自分を楽しませてくれた野球をどんどん小さい子に伝えていければ」と希望に満ちている。(村井 樹)

 ◇飯泉 寧々(いいいずみ・ねね)2001年(平13)4月26日生まれ、東京都出身の22歳。中1からソフトボールを始める。駒大高時代は捕手として活躍し、3年時に私学大会で東京ベスト8入り。趣味はピアノとカフェ巡り。

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