広島・栗林「選ばれるために頑張りたい」来年12月「プレミア12」代表入り意欲

[ 2023年12月27日 05:05 ]

子どものボールを受ける祖父江(下)と審判を務める栗林(撮影・椎名 航)
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 広島・栗林良吏投手(27)が26日、愛知県愛西市の母校・佐織中学校で野球教室の講師を務めた。古巣トヨタ自動車の先輩で、侍ジャパン投手コーチを務める吉見一起氏(39)と再会。来年12月の「プレミア12」の代表入りへラブコールを送られ、意欲を見せた。

 慣れ親しんだ母校のグラウンドで、子供たちと交流した栗林がうれしいラブコールを受け取った。野球教室で同じく講師を務めた侍ジャパン投手コーチの吉見氏から大きな期待を寄せられた。

 「今年は出だしでつまずいて、WBCでは腰を痛めたり、うまくいかなかったですけど、最後はしっかりと投げきったというか、全うした。来年は4年目で(シーズンを)何とか乗り越えて、(代表に)入ってもらえたらいいなと思う」

 来年12月に予定される「プレミア12」へ向けた守護神候補としての“指名”だった。今年3月のWBCでは、1次ラウンド後に「腰椎椎間板症」と診断されて離脱。シーズン序盤は不調とコンディション不良が重なり、プロ3年目で初の2軍落ちも経験した。後半戦は巻き返し、抑えにも復帰。終わってみれば、計55試合で3勝7敗15ホールド18セーブの結果を残した。

 井端新監督の初陣だった11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」は次代の若手発掘が主眼だったこともあって代表選出は見送り。吉見氏は「WBCやシーズンを度外視してだったら、栗林一択だった。彼には期待している」と強調した。

 21年の東京五輪では守護神を務め、全5試合に登板して2勝3セーブで金メダルに貢献。1年目から日の丸を背負い、大舞台を経験してきただけに栗林は力強く呼応した。

 「選ばれるために頑張りたいし、そのためには来年、結果を出すしかない。チームのために腕を振った結果、最終的に代表チームに選ばれるのかなと思っている。選ばれたいという気持ちは持っています」

 再び侍ジャパンの守護神に返り咲くためにも、来季に真価を示すことが先決だ。通算100セーブまで残り14。4年目での大台到達なら、球団初でも通過点でしかない。栗林が見据える高みは、もっと上にある。

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