ソフトB 来秋ドラ1候補に明大・宗山をリストアップ アマ球界トップの遊撃手

[ 2023年12月27日 05:25 ]

明大・宗山

 ソフトバンクが来秋ドラフト1位候補として明大主将の宗山塁内野手(20)をリストアップしていることが26日、分かった。アマ球界トップの遊撃手の呼び声高く、来年は「宗山ドラフト2024」とまで言われている。鉄壁の守備を評価し、シュアな打撃センスも好材料。走攻守で完成された即戦力内野手として密着マークを続ける。

 宗山の宗山による宗山のためのドラフト。23年末時点でのドラフト戦線は、こんな呼び声が高い。走攻守すべてにおいて完成形に近い、即戦力の遊撃手にソフトバンクも熱視線を送り続けている。

 「担当スカウトは大学入学時からずっと見ています。すべての動きでアマチュアトップクラス。今のところは、現状での上位候補ではあると思います」

 球団幹部は宗山の全体評価を明かす。「塁」との名前から野球センスを感じさせる。中でも、ホークスがほれ込んでいるのがアマ球界では知れ渡っている鉄壁の遊撃守備だ。

 「ショートの守りに関しては言うことはないです。素材とかいうレベルではなく、現時点で、もう坂本くん(巨人)タイプですかね。肩も良し、送球も良しで」。落ち着き放った守りの評価はまさに「超特A」。大型ではないが守備範囲の広さ、スケールの大きさを感じさせるという。

 明大1年春から正遊撃手に定着し、最終学年を主将で迎える。3年終了時点で、東京六大学リーグ現役最多の通算94安打。打撃では明大の先輩・高山俊の131安打のリーグ記録更新も期待される。「本塁打を量産するタイプではないがミート力がある。足も周東レベルではないけど走れる。守れる、打てるで人気になる」と球団関係者。偉業達成ならばただでさえ高い注目度はさらに上昇する。

 将来の夢は「侍ジャパンの3番」を掲げる宗山。現指揮官で現役時代には中日の遊撃手の名手として活躍した井端弘和監督も12月の大学日本代表候補選手の強化合宿を視察した際に堅守を称えた。

 甘いマスクもプロ向き。ファンの間で「ルイルイ」と、あがめられている。「天才」の異名をとり、「早大時代の鳥谷以上」とスカウトからの評判も極上。地元の広島だけではなく、複数球団が競合する可能性は高い。

 ただ、ソフトバンクも不動の遊撃手であるゴールデングラブ賞5度の今宮も来季33歳になる。次世代を担うリーダーと見込み、ご縁が結ばれる運命の秋までマークを続ける。

 ◇宗山 塁(むねやま・るい)2003年(平15)2月27日生まれ、広島県出身の20歳。三良坂小1年で競技開始。三良坂中では軟式の高陽スカイバンズでプレー。広陵では1年夏にベンチ入りし、1年夏と2年春に甲子園出場。明大では1年春の途中から正遊撃手となり、同秋、2年春に打率.429で首位打者、同年春秋に遊撃手でベストナイン。リーグ通算打率.348。今夏の第44回日米大学野球の日本代表。1メートル75、79キロ。右投げ左打ち。

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