今度は野球界を席巻！？ミズノが「野球専用の厚底」スパイク発売

ミズノの厚底スパイク
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　話を聞いたり、実物を見て「24年のトレンドになるかも…」と感じた。今月8日にミズノ大阪本社で行われた「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」でソール部分が従来モデルの10倍以上の厚さというスパイクが登場。オフの練習から履いているという巨人・菅野も来季導入予定で「パフォーマンスのアップにもつながる。より足にフィットして地面からもらう力は強くなる」と期待した。

　陸上界を席巻している厚底式を同社が導入。「ミズノエナジー」と名付けられたソール素材が使われた「厚底スパイク」は従来品と比べ、柔らかさは約17％、反発性は約15％アップ。最新のテクノロジーが駆使され、高いクッション性や反発力があり、疲労がたまりにくい設計だという。

　同社のスパイク開発に携わる鈴木康平氏（30）は「この柔らかさや反発は、ミズノの野球（製品）の歴史で初めて」と明かす。「野球専用の厚底」とプロモーションされているスパイク。同氏は「普通は柔らかくすると、衝撃を吸収しちゃう。柔らかくて反発力が高いという相反するものを叶えている素材」とアピールする。軽さは最軽量モデルに比べると約1・5倍と重いが「厚底の部類では軽い」。同社のブランドアンバサダーが集まるこの日も、多くの選手が好感触だった。

　一流の選手が使用を始めるとプロだけでなく、アマチュア球界にも瞬く間に広がっていく野球道具。24年3月には白色のモデルが発売される。センバツでは新たに導入される“飛ばない金属バット”だけでなく、球児たちの足元にも注目したい。（記者コラム・小野寺　大）