日本ハム・田中瑛斗 巻き返し誓う7年目 嫌なところ突き“対局”制す

[ 2023年12月24日 08:00 ]

<勘定奉行クラウド杯球王決定戦>対局前、ガッツポーズで意気込む(前列左から)日本ハム・田中瑛、ロッテ・安田、巨人・丸、(後列同)西武・長谷川、中日・松山(撮影・尾崎 有希)
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 将棋っておもしろい。小学生時代にルールを覚えたきりの素人だが、都内で行われた将棋好きのプロ野球選手による「勘定奉行クラウド杯球王決定戦2023」(スポーツニッポン新聞社、囲碁将棋チャンネル主催)の戦いを見て、素直にそう感じた。

 担当球団の日本ハムからは、小学生時代に親の影響で将棋を始めた田中瑛斗投手が初出場し、全4試合を戦った。釣りや麻雀もこなす多趣味な男は、前日までみっちり練習を積み「4連勝しますよ」と撮影スタジオに力強い足取りで向かった。

 結果は、第3戦の巨人・丸佳浩外野手との対戦では王手を見落として敗れる“珍プレー”もあり、2勝2敗でフィニッシュ。「王手のやつはメッチャ恥ずかしかったです。スタジオが変な空気になって何でか分からなかった。メッチャ緊張しました。もうちょっと勝てるだろと思っていたんですけど…。鼻へし折られました」と苦笑いした。

 初戦は「ライバル」と語っていた同学年のロッテ・安田尚憲内野手と戦い「安田で(力を)出し尽くしました。その後はミスばっかりでした」と悔やむ。それでも、普段はグラウンドでしのぎを削る選手たちが81マスの将棋盤に向かい、普段と違った表情を見せる姿は新鮮だった。

 “本業”では、支配下登録選手に復帰して2年目の今季は2試合に先発したが、0勝に終わった。将棋はミスが目立ったが「こういうミス連発というのは野球ではないので。四角にしっかり投げ込んで、相手の嫌なとこを突いていきます」と誓った。巻き返しを図るプロ7年目の来季。打者との“対局”をしっかり制するつもりだ。(記者コラム・田中 健人)

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