阪神・中野、上昇マルチ締め　CSファイナルSへ「いい状態で入れる」　広島キラー手応え十分

フェニックス・リーグ   阪神4ー2日本ハム （ 2023年10月15日    SOKKENスタジアム ）

フェニックスリーグ＜神・日＞6回に右前打を放った中野（撮影・須田　麻祐子）
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　マルチで締めた。フェニックス・リーグ日本ハム戦に「2番・二塁」で出場した阪神・中野は、6回無死、四球の近本を一塁に置いてランエンドヒットを決める右前打で一、三塁と好機を広げ、この回の逆転の3得点を演出。7回にも左前打して、4打数2安打だ。

　「ヒットが出ないよりは出た方が、いい状態で（CSに）入れると思う」。4打数無安打だった前日14日の西武戦後は打つポイントがずれているとし、居残り特打で修正。「3、4打席目は自分らしいスイングができた」とうなずいた。7回は二盗を試みたが失敗。しかし「スタートは良くなかったけど、アウトになってもいいと言われていて、久しく走っていなかったし、トライできたのはよかった」と実戦勘を取り戻す上では収穫だった。

　今季は164安打で最多安打のタイトルを獲得。特にCSファイナルの相手に決まった広島戦ではカード別最多の36安打を放ち、同最高打率・353と相性抜群。「最後にもっと状態を上げられれば」。状態も仕上がり、大暴れの予感が漂う。