楽天・松井裕、FA権行使検討 日米複数球団で争奪戦 横浜出身でDeNA熱視線

[ 2023年10月11日 04:00 ]

<楽・ロ>9回のマウインドに上がった松井裕(撮影・長久保 豊)
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 楽天の松井裕樹投手(27)が今年4月に取得した海外フリーエージェント(FA)権の行使を検討していることが10日、分かった。今季が4年契約の最終年。球界を代表するクローザーが権利行使なら、国内外での争奪戦は必至だ。

 13年ドラフト1位で入団し、長きにわたって守護神の座を務めてきた。4月5日の西武戦では史上最年少で通算200セーブを達成。今季は39セーブで2年連続3度目のセーブ王を獲得し「家族や関係者の方が喜んでくれるのはうれしい」と振り返った。

 すでに米球界の複数の球団が松井裕をリストアップ。国内球団も水面下で調査を続けている。中でも、横浜市出身の左腕には、地元球団のDeNAが熱視線を送る。小6時には「ベイスターズJr」で活躍し、桐光学園では甲子園のスターとなった。プロ入り時に1位指名で競合した5球団の一つでもある。今季は山崎が不調で7月途中に守護神を外れ、絶対的クローザーが不在。来季、26年ぶりのリーグ優勝を目指す補強ポイントとして魅力的な存在で、動向を注視している。DeNA以外にも国内複数球団が調査を進め、以前からの夢でもあるメジャー挑戦の可能性もある。

 楽天は圧倒的な実績を残している中心選手の流出を全力で阻止する構え。今後、本格的な残留交渉を進めていくことになる。

 ◇松井 裕樹(まつい・ゆうき)1995年(平7)10月30日生まれ、神奈川県出身の27歳。桐光学園では2年夏の甲子園で史上最多の10連続を含む1試合22奪三振。13年ドラフト1位で楽天入団。19、22年に最多セーブ投手に輝き、今季4月5日の西武戦で史上最年少での通算200セーブを達成した。15年プレミア12、17、23年WBC日本代表。1メートル74、74キロ。左投げ左打ち。

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