2日連続でベテランが…日本ハム・谷内が現役引退決断 27日の本拠ロッテ戦で引退試合&セレモニー実施へ

[ 2023年9月19日 05:00 ]

日本ハム・谷内亮太
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 木村に続き、谷内も――。日本ハム・谷内亮太内野手(32)が今季限りで現役を引退することが18日、分かった。近日中に発表される。

 二遊間を中心に内野全ポジションを守れるユーティリティー性を武器としたスーパーサブで、すでに球団にはユニホームを脱ぐ意向を申し入れている。26日にエスコンフィールド北海道で会見を開き、本拠地で行われる翌27日のロッテ戦で引退試合となる。

 縁の下の力持ちとして、チームを支えてきたベテランが、またもユニホームを脱ぐ。この日、35歳で野手最年長となる木村の引退が発表されたばかりだが、32歳の谷内も大きな決断を下した。この日、球団側へ今季限りでユニホームを脱ぐ覚悟を伝えたという。

 ド派手なアーチを連発するタイプではない。それでも、柔らかいグラブさばきと軽快なフットワークによる広い守備範囲は球界屈指だった。6年間在籍したヤクルトでは不運なケガも経験し、年間を通しての1軍定着はできなかったが、18年12月、日本ハムへのトレードが転機となった。

 二遊間を中心に、内野ならば全ポジションをこなせる万能性を買われ、守備固めとして地位を築いた。栗山英樹前監督が「内野を全部、完璧にできる選手は初めて見た」と称賛したように、新天地では22年途中まで守備率10割をキープし、21年にはキャリアハイとなる106試合に出場。昨季も78試合出場ながら、自己最多167打席に立ち、打率・268、1本塁打と結果も残した。

 移籍5年目を迎えた今季も、開幕1軍を果たした。4月中はスタメンも多く、4月19日のロッテ戦では3安打。5月11日にはクリーンアップの3番も任されたが、徐々に失速し、ここまで43試合に出場し、打率・189、4打点、0本塁打。7月5日に出場選手登録を抹消されると、2軍生活が続いていた。

 今月に入って球団幹部と今後の去就について話し合いを行った。世代交代を推し進めるチーム方針も理解し、熟考を重ねてきた。26日に本拠地で会見を開き、翌27日のロッテ戦で引退試合&セレモニーを行う予定。一流のスーパーサブとして戦い続けた谷内は「幸せな野球人生だった」と親しい関係者に明かしている。

 ◇谷内 亮太(やち・りょうた)1991年(平3)2月3日生まれ、石川県出身の32歳。金沢西から国学院大へ進み、4年春の東都2部リーグでMVP。12年ドラフト6位でヤクルト入団。18年12月にトレードで日本ハムに移籍した。1メートル77、80キロ。右投げ右打ち。

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