DeNA・牧 100打点!タイトル見えた2位の巨人・岡本和に7差「特に目標としていた数字」

[ 2023年9月19日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3―2阪神 ( 2023年9月18日    甲子園 )

<神・D>延長10回、牧は勝ち越しの2点適時三塁打を放つ(投手・石井)(撮影・大森 寛明)
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 日が傾き照明がともった甲子園に、快音が響いた。三塁へ到達し、DeNAベンチへ右手を掲げたのは牧だ。1―1の延長10回2死一、二塁。石井の149キロ直球を右翼線へ運び、森下が打球処理にもたつく間に一気に三塁へ。決勝の2点適時打に「とにかく前に飛ばそうと。守備がもたつくのが見えて先の塁を狙えた。勝てて本当に良かった」と胸を張った。

 6回の先制中前適時打を含め3安打でチーム全打点となる3打点。プロ3年目で初めて100打点に到達し、2位の巨人・岡本和に7打点差をつけた。球団では19年のソト以来となる100打点で「今年、特に目標としていた数字。到達できてうれしい」。156安打もリーグ単独トップ。初の打撃タイトル獲得へ最後のスパートに入り、チームは敗れた2位・広島に2ゲーム差に迫った。

 14日に阪神が18年ぶりのリーグVを決めた甲子園での今季最終戦だった。映像で阪神ナインのビールかけを見て「楽しそうだなと思った」と振り返る。25年ぶりのリーグ優勝はなくなったが、CSで勝ち上がれば日本一への挑戦権はある。これで甲子園では99年以来24年ぶりの5連勝締め。CSファイナルステージの舞台になる敵地での連勝は、ポストシーズンへの好材料になった。

 20日は、マツダでの2位・広島との今季最終戦。まだCSの本拠地開催も諦めない。「またここに戻ってくるように頑張ります。次はCSのファイナルステージで勝ちたい」。4番・牧はそう宣言した。(大木 穂高)

 ≪チームで100打点以上は19年ソト以来≫牧(D)が両リーグ最速で100打点に到達。チームでシーズン100打点以上は19年ソト(108打点)以来16人目(19度目)。うち25歳シーズンでの達成は78年田代富雄(104打点=当時大洋)の24歳に次ぎ、16年筒香嘉智(110打点)に並ぶ年少2位だ。また、156安打もセ1位。セで安打と打点の2冠に輝くと17年ロペス(D)以来で、日本人では73年王貞治(巨)以来50年ぶりとなるがどうか。

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