DeNA・平良 5月以来の白星!復活4勝 バウアー離脱でもCSに光

[ 2023年9月16日 05:20 ]

セ・リーグ   DeNA3-1ヤクルト ( 2023年9月15日    神宮 )

<ヤ・D>ヒーローインタビューを終え笑顔でガッツポーズする平良(撮影・沢田 明徳)
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 ようやく白星を手にできた。5月23日の巨人戦以来の4勝目。だが、DeNA・平良はもっと別のことに喜びを感じていた。

 「勝ち星は仕方ないところがある。とにかく自分の投球を交代と言われるまでやり続けないといけないと、ずっと思ってた」。だから今季初の中6日で7回を投げたことがうれしかった。98球で5安打1失点。「いい状態が続かず苦しかったので、早く貢献したい気持ちだった」。素直な思いを口にした。

 試合開始前まで雨が降る悪条件。滑る足元に注意しながら直球を両サイドに散らし、シンカー、スライダーを有効に使った。1―0の2回無死一、三塁は併殺の間に同点を許したが、最少失点にとどめて4、5回の無死一塁はともに併殺。圧巻は2―1の7回、先頭の4番・村上を2―2から内角直球で見逃し三振に斬った。前の打席(4回)に中前打された同じ直球で「違う結果にしたいと攻められた」と振り返る。

 一昨年の右肘手術から1軍マウンドに復帰した今季、登板間隔を十分に空けていた。しかし、6月以降は序盤に失点して3連敗。6回まで投げきれずにいた。それが8日のヤクルト戦で勝敗はつかなかったが、7回無失点と好投。そのイメージを中6日のマウンドでも継続した。「球の走りもよく、問題なかったですね」。三浦監督もそう称賛した。

 残り13試合。3位のチームは負けられないCS争いが続く。「一戦一戦しっかり戦って、一つでも高い順位を目指したい」。バウアーが離脱しており、右の先発陣は手薄。平良の復肩がDeNAのポストシーズンに明るい光を差し込ませた。(秋村 誠人)

 ≪先発右腕の奮起を期待≫DeNAは今季66勝、先発投手の勝利は48勝となっている。先発勝利を左右別で見ると左投手は東が14勝するなど28勝で右投手は20勝。右は半分の10勝がバウアーで、勝ち越しているのもバウアーだけだ。先発右腕の20勝はセ6球団の中でワースト。CS進出へ平良をはじめ、先発右腕の奮起を期待したい。

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