ショウワコーポレーション初V 西口3打点で最高殊勲選手 元中日・亀沢監督も称賛

[ 2023年9月5日 04:22 ]

第47回全日本クラブ野球選手権大会最終日   ショウワコーポレーション6-3矢場とんブースターズ ( 2023年9月4日    ハードオフ新潟 )

<ショウワコーポレーション・矢場とんブースターズ>優勝の瞬間、喜びを爆発させるショウワコーポレーションの選手たち
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 決勝が行われ、ショウワコーポレーション(中国・四国)が矢場とんブースターズ(東海)を6―3で下し、初優勝を飾った。最高殊勲選手は同点ソロに決勝適時打を放ち、首位打者賞にも輝いた西口大河内野手(22)が選出された。ショウワコーポレーションは社会人野球の日本選手権(11月上旬開催予定、京セラドーム)に出場する。

 一瞬、耳を疑った。クラブチーム日本一の感激を仲間と体をぶつけ合って喜んだ直後の表彰式。最高殊勲選手として名前を呼ばれた西口は「まさか自分が…。うれしいの一言。今日は自分の日かな」と声を詰まらせた。

 1点を追う3回に左翼席へ同点ソロ。入団1年目での公式戦初アーチで勢いに乗った。2―2の6回1死満塁で決勝打を右前に運ぶと、8回にもダメ押し打。3安打3打点で大会通算13打数6安打、打率・462で首位打者に輝いた。中日で内野手として活躍した亀沢恭平監督も「普段は打たないのに、たまたま打ってくれた。ここ8カ月、練習をやりきってくれたからね」と冗談交じりに称えた。

 内野手だが、鈴鹿大時代に右肘を痛めた影響でスローイングに難があり、DHを担う。社会人チームと覇を競う日本選手権は2カ月後。「自分の中では集大成の大会にできれば。また一から練習して、企業チームに挑んでいきたい」と力強く話した。(伊藤 幸男)

 ≪大会初勝利から進撃もあと一歩≫矢場とんブースターズは大会初勝利から一気に決勝まで進んだが、初優勝はならなかった。2―3の7回から救援した西浦は8回に連続三塁打を浴びて降板。「悔しい。気持ちは入っても肘が上がらなかった」と前日130球完投からの疲労は隠せなかったが、敢闘賞を獲得した。秦広明監督は「今度は勝てるように一から出直します」と雪辱を誓った。

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