大阪府警、阪神18年ぶりの“アレ”に備え1300人を配置へ トラブル回避へ「DJポリス」も動員

[ 2023年9月5日 15:18 ]

2005年阪神優勝時の大阪府警の厳戒警備
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 大阪府警が、阪神・18年ぶりの「アレ(優勝)」へ向けて、警備対策を強めていることが、分かった。

 過去の優勝時には大阪市中央区の道頓堀川に人が飛び込んだ事例や大騒ぎで死者も出ており、優勝が決まれば、要警戒地域に指定するミナミ地区の戎橋周辺や大阪駅などにハロウィーン、元旦のカウントダウン時に比べ、約10倍となる1300人規模の人員を配置することが決定。府警・警備1課の担当者は「基本人数はこれで行くかと思います。過去には公務執行妨害、公然わいせつとかスリとか器物損壊もありましたので、人数を出していく」と説明した。

 事故を未然に防ぐために「DJポリス」をフル活用する。過去のサッカーでもW杯カップの予選や本戦の試合後に、若者らが東京・渋谷のスクランブル交差点を占拠。21年10月に韓国・ソウルの梨泰院(イテウォン)で群衆雪崩が発生し、150人以上が命を落とした大惨事を踏まえ、雑踏事故や将棋倒しを防ぐために巧みな話術で通行路を最大限に確保する。また、群集心理で興奮状態の陥り、トラブルなども過去には多発しており同担当者は「悪質な行為には厳正に対処したい」と話した。

 阪神が日本一となった85年には、リーグ優勝決定後に大阪・ミナミの道頓堀川にケンタッキーフライドチキンの「カーネル・サンダース人形」が投げ込まれ、ファンも次々と川に飛び込む騒ぎとなった。以降、20年近くリーグ優勝から遠ざかり、「カーネル・サンダースの呪い」とささやかれた事もあった。

 現在、首位をひた走る猛虎は2位・広島に7・5ゲーム差をつけ優勝マジック「15」が点灯中。最短で13日にリーグ制覇が決まる状況を前に、府警の入念な警備計画も大詰めを迎えている。

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