DeNA・バウアー今季絶望も 「右腸腰筋遠位部損傷」完治まで4週間から8週間 PS出場もピンチ…

[ 2023年9月2日 05:30 ]

30日の阪神戦で打球を倒れ込みながら処理したバウアー
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 DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が1日、「右腸腰筋遠位部損傷」で出場選手登録を抹消された。全治は発表されなかったが、通常完治まで4週間から8週間程度を要するため、最悪の場合は日本シリーズを含めたポストシーズン出場が絶望的となる。

 バウアーは8月30日の阪神戦(甲子園)で打球を処理した際に右股関節付近に違和感を訴え、同31日に横浜市内の病院で精密検査。診断を受けた三浦監督は「抹消します。しばらくかかりそうな感じなので。こういう形でケガになり、本人も残念がっていた」と説明した。腸腰筋は上半身と下半身をつなぐ筋肉で、投手の投球動作には重要な部分で、完治までは最長で8週間程度かかる可能性もある。最悪の場合は、チームのレギュラーシーズン最終戦となる10月4日の巨人戦(東京ドーム)はおろか、3位以内で進出した場合の同14日開始のクライマックスシリーズ(CS)、同28日開始の日本シリーズなどポストシーズンの出場も危ぶまれる。

 現在3位で、CS争いを続けるチームには大打撃となる。20年に大リーグでサイ・ヤング賞を獲得した実績を持って今季加入したバウアーは、ここまでチーム2位の10勝(4敗)、防御率2・76をマーク。さらに短い登板間隔でフル回転してきた。先発の柱を欠く危機に三浦監督は「もちろん痛いですけど試合中のプレーの中でのアクシデントですから。治すことに専念してくれと話したし、本人もそうすると言っていた」と厳しい表情だった。

 ▽腸腰筋 インナーマッスル(深層筋)の一つで、大腰筋、小腰筋、腸骨筋の3つから構成される筋肉の総称。太腿の付け根から腰にかけて位置し、上半身と下半身をつなぐ。太腿や膝を上げる働きや、体幹を安定させる役割を持ち、体のバランスを保つ部位でもある。一般人では腸腰筋が衰えると足を上げにくくなり、すぐにつまずいたり、転倒しやすくなる。

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