花巻東・佐々木監督 麟太郎との父子鷹に幕「みんなに支えられた3年間」感謝 進路は「まだこれから」

[ 2023年8月19日 20:20 ]

第105回全国高校野球選手権 準々決勝   花巻東4-9仙台育英 ( 2023年8月19日    甲子園 )

<花巻東・仙台育英>9回、ナインを鼓舞する佐々木監督(右)と佐々木麟(左)(撮影・平嶋 理子)
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 大会第12日、準々決勝第4試合で花巻東(岩手)は昨夏に東北勢初の甲子園大会優勝を果たした仙台育英(宮城)と対戦。高校通算140発を誇った今大会注目のスラッガー、花巻東・佐々木麟太郎内野手(3年)は「3番・一塁」で先発し、4打数無安打に終わった。チームは9点を追う9回に猛追したが、2013年以来10年ぶりの4強進出はならなかった。

 2回まで0-0と互角で立ち上がったが、3、4回と集中打を浴びて計8失点。7回にも1点を失った。打線も仙台育英の継投に苦しみ、つながりを欠いた。それでも9回にはつなぎにつなぎ、20人全員を出し切る総力戦で4点を返す猛追を見せた。

 佐々木洋監督は無安打に終わった麟太郎について「向こうのピッチャーの方が上でした」と脱帽。

 父子鷹の3年間について「いい先輩に恵まれたので。そこに感謝してもらいたい。本当にシニアでやってた子達もたくさんいて、麟太郎本人だけじゃなくて、全員の親のような気持ちでした」と語った。

 麟太郎の高校進学時は「とにかくウチに来ない方がいいと思ってたんですが、先輩とか同級生もそうですし、怪我が多い中でトレーナーの方の力や、コーチやみんなに支えられた3年間だったんじゃないかなと」と話した上で、進路は「まだこれからになると思います」と答えるにとどめた。

 麟太郎は最速153キロを誇る仙台育英・背番号10の右腕、湯田統真と対戦で、初回2死走者なしからの第1打席は外角直球を投ゴロ。第2打席は8点を追う4回1死走者なしから。外高めの直球を全力でフルスイングするなど長打狙いでバットを振ったが、最後はチェンジアップで空振り三振に倒れた。

 第3打席は6回2死一塁と得点のチャンスで迎え、冷静にボールを見極めて一、二塁とつないだ。

 8回は2死一、二塁のチャンスで第4打席を迎えた。初球の141キロをフルスイングも空振り。2球で追い込まれ、3球目は外角いっぱいの直球で見逃し三振に倒れた。ストライクのコールがあった後もしばらく動けず、無念の表情を浮かべた。

 9点を追う9回は、4番・北條からの打順だったが、佐々木は自らにまわってくると信じ、イニングの頭からヘルメットと手袋、ガードをつけて打席に備えた。すると、打線はつなぎにつないで4点を返す猛反撃。なおも2死一、二塁で第5打席を迎えた。球場中から花巻東への大歓声と拍手が沸く中、暴投で二、三塁とさらにチャンスが拡大。右翼へ抜けそうな当たりを放ったが好守に阻まれた。二塁へ執念のヘッドスライディングも無念のアウト。顔を泥だらけにして最後の夏が終わった。

 甲子園初アーチはならなかったが、今大会4試合で打率・375のハイスコアをマーク。打者としての器用さを見せ、父・洋監督との父子鷹ともなった高校野球に別れを告げた。

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