DeNA三浦監督 自力で優勝決められず悔しさにじませるも「非常に大きな財産。みんながカバーした」

[ 2023年6月19日 22:42 ]

交流戦   DeNA3―4日本ハム ( 2023年6月19日    横浜 )

<D・日>スタンドのファンにあいさつする三浦監督(撮影・尾崎 有希)
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 DeNAが19日、日本ハムに延長10回の末、3―4で敗れ、自力で交流戦初優勝を決めることはできなかった。勝敗は11勝7敗でDeNA、ソフトバンク、巨人、オリックスで並んだが、得失点率差で、ソフトバンクを上回り、トップで終えた。優勝の行方は20日以降に持ち越しとなった。

 勝つか引き分けるかで優勝が決まる一戦。3―3で迎えた10回から登板した山崎は1死から万波にカウント2ボール1ストライクからの4球目のスプリットを左翼席に運ばれた。10回裏の反撃もならなかった。

 三浦監督は「もう全員がくらいついてやってましたけど…。うん、勝ち切れなかったですね」と悔しさをにじませながらも「(森原、エスコバーは)みんながカバーして何とかしのいでしのいで、つないでつないでというところで、ランナー出した投手はいましたけど、みんながよくカバーした。みんなが食らいついていってくれました」と選手の頑張りを称えた。

 激闘だった。日本ハム先発の上原の前に、初回2死満塁の好機をつぶして以降は、なかなか得点機を見いだせなかった。1点を追う6回にようやくチャンスは来た。1死から佐野が右翼線二塁打を放つ。ここで日本ハムは2番手の杉浦にスイッチ。牧は三直に倒れたが、続く宮崎が申告敬遠、代打・楠本が四球で2死満塁となり、ここで大和が杉浦の初球、153キロ直球を中前にはじき返した。7回無死満塁では佐野が日本ハム3番手の河野のカウント2―2からの外角直球に逆らうことなく中前へ運び、2者が生還し、勝ち越した。

 8回に6番手で登板した伊勢が大乱調で同点に追いつかれた。守護神の山崎も打たれた。だが、ブルペンデーとして8投手でつないだ戦いが1点差敗戦にとどめた。

 何とか得失点率差で首位を守ったことで、初優勝の可能性は高い。9勝7敗で2試合を残している楽天は、20日のヤクルト戦(神宮)、21日の中日戦(楽天モバイル)の連勝が最低条件。しかも、単純な得失点差でDeNAの+21に対し、楽天-8。得失点率差は現時点で-.0549と低く、2試合ともに大勝が義務付けられる。DeNAの優位は揺るがない。

 自力での優勝は決められなかったが、三浦監督は「みんなが全員で、この交流戦勝ち越すんだと。優勝を意識した中で最後の最後まで戦えたのはチームにとっても非常に大きな財産になりますし、レギュラーシーズンに戻っても、チーム力もついてきていると思う」と総括した。

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