「横浜優勝」諦めない!DeNA交流戦初Vへ首位・巨人と0・5差 18日ロッテ・朗希撃ちで望みつなぐ

[ 2023年6月18日 05:30 ]

交流戦   DeNA10-1ロッテ ( 2023年6月17日    横浜 )

<D・ロ>大勝に笑顔の三浦監督(撮影・長久保 豊)
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 DeNAは17日のロッテ戦に大勝。負ければ交流戦優勝を逃す可能性があった一戦で、首位・巨人に0・5ゲーム差に迫った。0―0の3回1死満塁から、佐野恵太外野手(28)が決勝の先制3点適時二塁打。ナインへVを呼び掛けてきた三浦大輔監督(49)の思いに応えた。18日は佐々木朗希投手(21)と激突。令和の怪物を撃破してさらに勢いに乗り、チームとして初の頂点を狙う。

 腹をくくった。悩める主将の一打が、チームを活気づけた。0―0の3回1死満塁。3番・佐野の逆らわないスイングが、逆転優勝への道を切り開いた。

 「満塁で思いを強く持ちました」

 迷いはない。カスティーヨのチェンジアップをはじき返すと、左中間を破る決勝の先制3点二塁打となった。超満員3万3191人の観衆に両手を上げると、本拠地はお祭り騒ぎ。続く牧の左前適時打、宮崎の左越え12号2ランで一挙6得点を奪い、試合を決めた。

 何としても、打ちたかった。2―5で敗れた前夜の一戦。1点差に追い上げた7回2死満塁で遊ゴロに倒れた。交流戦初Vを目指す中で中軸の役割を果たせず、場内のため息が身に染みた。「自分が打てば勝てる試合。悔しくてぐっすり寝られなかった」。一夜明けて、10得点での大勝。「今日はぐっすり寝られます」と安堵(あんど)した。

 20年首位打者、22年最多安打を獲得した「ヒットメーカー」が、苦しんでいる。ここまで打率・251、8本塁打、29打点。出塁率が高いことで、開幕戦から7日ソフトバンク戦まで52試合連続で「1番」に座ったが、本来の姿は影を潜めた。「1打席目の準備の時間が短くて慣れなかった」。勝負強さも発揮できず、三浦監督も今季の売りにしてきた「こだわり」を捨て、ついに決断。翌8日の同戦から昨季の定位置だった3番に戻ったが、状態が上向くことはなかった。

 ポイントのずれ、打撃フォームの崩れなど修正点は多い。ただ、前夜も日課の室内での打撃練習に取り組んだように、ひたむきさだけは失わなかった。そんな姿を見てきた指揮官は試合前に「佐野の状態は上がってきます」と予言。その言葉通り、会心の打球をファンに届けた。

 三浦監督は13日の日本ハム戦前に「優勝を意識して戦おう」とナインに呼びかけた。首位・巨人に0・5ゲーム差に迫り、残りは2試合。落とせない戦いが続く中、18日は難攻不落の佐々木朗が相手だ。佐野は「好投手相手に束になって戦っていく。残り試合、全部勝つつもり」と力を込めた。悲願のVへ、19日の最終戦まで望みをつなぐ。(大木 穂高)

 ≪最短19日≫優勝争いは巨人、DeNA、ソフトバンク、オリックス、楽天の5球団に絞られた。巨人は18日に楽天に勝ちDeNAが●か△、引き分けでもDeNAが●なら優勝となる。DeNAの最短Vは19日で、ロッテ、日本ハムに連勝し巨人が△か●、1勝1分けでも巨人が●なら初優勝が決まる。複数球団が勝率で並んだ場合は、(1)勝利数(2)直接対決の成績(3)TQB(得失点率差)(4)ER―TQB(自責点率差)(5)チーム打率(6)22年交流戦順位の順に比較し、差のついた項目でVを決定する。

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