広島ドラ1・斉藤「3年後には155キロ出したい」 夢は侍ジャパン!背番号47を右腕の番号に覆すぞ

[ 2022年11月12日 05:00 ]

仮契約を終えた斉藤は155キロと目標を記した色紙を手に笑顔(撮影・石川加奈子)
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 広島からドラフト1位指名を受けた苫小牧中央(北海道)の斉藤優汰投手(18)が11日、北海道苫小牧市内のホテルで契約金1億円、年俸800万円で仮契約した。背番号は47。最速151キロ右腕は球速155キロ到達を当面の目標に掲げ、将来の侍ジャパン入りにも夢を膨らませた。

 契約金に並んだゼロの多さに驚いた。仮契約を終えた斉藤は「とんでもない額」と素直な感想を口にした。使い道の一つは、女手一つで育ててくれた母・明美さん(56)への恩返し。同時に「枕や体のケアの道具は、少し買ってもいいのかな」とプロとして最初の自己投資に充てる。

 背番号47には、好印象を抱いた。「凄くいい。球団が自分のために選んでくれた番号。47を見たら斉藤と認識してもらえるように」と代名詞にする決意も固めた。通算224勝の工藤公康氏や、現役ではヤクルト・高橋らがつける左腕の番号というイメージを覆す。

 お手本は球団OBの黒田博樹氏だ。指名あいさつの際に新井監督から「黒田さんのようなエースに」と期待の言葉をもらい、改めて動画をじっくり見た。「ツーシームの使い方、変化が凄い。自分も投げたいと思っているが、うまく投げられない。あそこまで自在に操るのは凄い」と感銘を受けた。

 この日、球団からは1年間は体づくり中心でじっくり育てる方針を伝えられた。「走り込みをしたら、もっとスピードが出ると言ってもらった。考えながら鍛え、3年後には155キロを出したい」と4キロアップを目標に掲げ、まずは自慢の直球に磨きをかける。

 周囲からの助言もあり、現在はトレーニングと並行して週2~3回の投球練習を継続している。侍ジャパンのオーストラリア戦をテレビ観戦し「自分も頑張って行きたい」と将来の代表入りにも夢を膨らませた18歳。実現のために、着々と準備を進める。 (石川 加奈子)

 ◇斉藤 優汰(さいとう・ゆうた)2004年(平16)5月27日生まれ、北海道岩見沢市出身の18歳。日の出小4年時に岩見沢日の出リトルタイガースで野球を始める。明成中では軟式野球部で2年秋に捕手から投手に転向。苫小牧中央では1年秋からベンチ入り。3年夏は南北海道大会準決勝で敗退。1メートル89、91キロ。右投げ左打ち。

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2022年11月12日のニュース